まちづくり説明会があります

2010-01-30 03:19:29 | 議会活動
まちづくり説明会が各地区で行われますのでお知らせいたします。今回のテーマは懸案の舞台が丘整備計画の中の市庁舎増改築基本計画案、コミュニティ放送、協働のまちづくりについてなどです。スケジュールは下記の通りです。お寒い中ですがどうぞお出かけください。

2月 5日(金)和地区(和コミュニティセンター 夜6時半)
2月 9日(火)北御牧地区(北御牧公民館 夜6時半)
2月10日(水)田中地区(田中コミュニティセンター 夜6時半)
2月12日(金)滋野地区(滋野コミュニティセンター 夜6時半)
2月15日(月)祢津地区(祢津公民館 夜6時半)

ブドウの剪定は難しい

2010-01-30 02:57:36 | 趣味・野良仕事
29日は終日ブドウ園で剪定しました。秋にいい実をつけてくれるよう木の形を整えるのですが、これがなかなか難しいのです。枝先を切るのならいいのですが木全体を考えて切るのは難しいですね。これまでにも何度も講習会を受けているのですが、実際にやってみると難しいものです。

木には強い枝と弱い枝があります。強い枝とは太くて勢いがある枝です。しかしこれにはいいブドウは実りません。弱い枝は見たところ頼りなげですがここにいいブドウが実るのです。だから強い枝を切るのですがこれが難しい。強い枝をそのまま切るとその分のエネルギーが他に流れて、別の枝が急に勢いがついてしまい、結局いいものはできないということになります。

だから強い枝を単に切るだけでなく勢いを削ぎ落とすことが大切だと言われます。枝は先へ先へと伸ばすのではなく、できるだけ木の根元の方に返すようにします。そうすると木の勢いが減殺されるというのです。そんなこともイメージしながら行うのですがなかなか進みません。

それにしてもこのところ好天が続き、今日も暖かな一日でした。畑の土も乾いてサラサラしています。本来なら霜柱がたち、カチカチに凍っているところですが今年は異常気象です。春の訪れも早いのではないかと言われています。しかしこれがくせもの。昨年は4月の下旬の遅霜がありちょうど芽吹いたばかりのクルミがやられてしましました。だから寒いときは寒い、暑いときは暑いという自然のままが一番いいのです。

しかしそうはいっても暖かいのは戸外の作業にはありがたいですね。

事業仕分けとは何か?

2010-01-30 01:28:35 | 議会活動
引き続き、福島浩彦氏の講演禄を掲載します。今回は「事業仕分け」についてです。コンパクトにまとめたつもりですが長くなってしまいました。約3000字、原稿用紙7枚半。こんなに長くては誰もうんざりですね。しかし事業仕分けの舞台裏まで語っていただきましたのでどうぞお付き合いください。 

■事業仕分けは見えるようにすること

「事業仕分けは徹底して公開して行われたことに意味がある。見えるようにすることだ。国民の視点で予算が適切に使われているか確かめることだ。そうして予算を削りこむ道具として使われた。」

「いままでのやり方はその事業を行うことを前提にして費用を抑制することで経費を抑えるというやり方が中心であった。しかしこれでは限界が来る。これまで徹底してやってきたところはそんなに大きな額が削減できなくなる。そもそもその事業の必要性を判断することが必要だ。必要ないとなればその事業は丸ごとなくなる。このほうが削減効果は大きい。だから事業仕分けは予算削減の決定的ツールである。」

「すなわち事業仕分けの本来のありようは見えるようにして、何をやり何をやらないかを明らかにして新しい社会をつくっていくことである。」

■優先順位の時代から選択の時代へ

「これからは人口減少社会に入っていく。これまでは増やす、大きくすることが社会の仕組みであり、右肩上がりの発想であった。これからは人口減少社会に入る。右肩上がりの社会のしくみをそのままにして、人口減少社会に突入すると社会の仕組みは機能しなくなり、我々はつぶれてしまう。」

「減築の時代においては物質的に豊かになる、便利になるという発想を変える必要がある。本当に必要なものは何かを考え、地域の資源を生かしていく仕組みをつくることが必要だ。」

「これまでは『あれもこれも』の時代だったが、これからは『あれかこれか』選択の時代になる。『あれかこれか』その順番を決めるのだったら政治家でいい。しかし『あれかこれか』選択するのは市民が行うべきだ。それにはとことん見えるようにすること、そして市民が決める仕組みを作ることが必要だ。」

■公開と外部の目という二つの視点が必要

「国の事業仕分けにおいて、官僚の説明責任のハードルを高くした。これまで官僚は業界の内輪の説得でよかった。これからは国民全体に対して行うべきであり、国民が納得するようにしないといけない。あたりまえのことばで、国民が理解できるように行うべきだ。」

「そもそも事業仕分けとは何か。これには2つの視点がある。公開であるということ、外部の目(政府の外の目)を入れることだ。この2つが確保されなければ事業仕分けとはいえない。」

■赤ちゃんまできた事業仕分け

「市谷の体育館で事業仕分けをやった。2万人近い人が傍聴に訪れた。日に日に多くなり最後には体育館に入りきらなかった。若い人が目立った。高校生や赤ちゃんを抱えたお母さんの姿もあった。インターネット中継もものすごい件数にのぼった。テレビカメラを持ち込んでいる人もいた。」

「今までは密室で行われていたため、様々な利益団体の圧力も駆け引きもあった。しかし国民の見ている前でやったので、そんなものは通用しない。本当に事業の必要性と国民の目線の論理で仕分けられた。しかし事業仕分けが最終ではない。仕分け人が提言し最終決定は国が行うのだ。しかしそれを変える時は国民へ十分納得する理由を指し示すことが必要だ。」

「事業仕分けは新しい市長が誕生した時やることが多い。しかしずっと継続している中で見直す時の方が有効である。そこでずっとやってきた事業は市長と議会も認めてきたものだ。当事者の中であらためるのはむずかしい。だから外部の目が必要なのだ。」

■仕分けの議論が大切なのだ

「事業仕分けの視点はその事業の必要性にあるのではない。事業の必要性を前提にした上で、その事業の目的を達成するためにその予算の使い方は正しいのか議論するのだ。だから掲げている看板はいいが、官僚によって予算が中抜きされているという構造も見えてきた。看板ではなく実態を見ていくことが必要だ。」

「そのためには事業仕分けの過程の議論が国民に伝わらなければいけない。しかしこれが難しかった。マスコミの報道、刷新会議の責任もある。議論だけが一人歩きしているものもある。」

■世界最速のスパコン問題で問われたものとは

「たとえば世界最速のコンピュータ問題がそうだ。あの議論の中で多くの国民は『文科系の仕分け人が経済効率だけで議論している』と受け止めた。しかし実態は違う。自他共に認める科学技術の第一人者は仕分け人の側にいたのだ。」

「あそこでの議論で日本が科学技術立国で行くということは仕分け人側も認めている。問題だったのは、『日本の技術を世界一にするために必要なコンピュータは何か』ということだった。」

「コンピュータにはいろいろな性能がある。単に速度だけ第一位でいいのかということだ。もっと用途が広くいろいろなことに使えるコンピュータが必要ではないかというものだった。ごく限られた人しか使えないスパコンでいいのか。もっと他の性能はどうするのか。大量データの一括処理だけが得意だというコンピュータでいいのかということだった。だから一回議論を止めてどういう性能を持ったスパコンを開発するのか考えるべきなのだ。そんな日本の科学技術の議論であった。」

■0.1%のための自立塾でいいのか

「若者自立塾もそうした問題のひとつだった。これはニートを合宿される中で自立を目指してゆく事業だ。これは廃止になったが、これに反対する集会があった。仕分け人は出席を求められたが断った。そこで私は出かけて行って話しをした。集会では経済効率主義者を許すなという発言が多かった。我々はいいことをやっている、だから税金を使って当然という論理だ。」

「しかしそれは自分達にとって都合のいい論理ではないか。仕分けでの議論はそうではなかった。自立塾でいい活動をしているが、そこに入っている人はニートの0.1%だ。全体の対象者の0.1%の人にしか取り組んでいない。それが国の政策としていいのか。またニートだけがなぜ厚生労働省なのか。それも丸投げしてやらせている。だったら自治体に移すべきではないかというのが事業仕分けでの議論だった。」

■事業仕分けに市民参加を

「自治体の事業仕分けについて、外部の目が必要だ。外部の目とは市民ではない本当に外部の人だ。埼玉県富士見市では仕分け人は外部で、評価者は無作為で選ばれた市民が聞いて判断するというやり方で行った。仕分け人と評価者が同じで外部の人だと、自治体はそれは当市の事情を理解していない外部の声だといってやめることもできる。しかし評価者が市民だと外の声だとそうは言えない。」

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