あばたもえくぼって知ってますか?

2010-09-19 05:38:20 | プロフィール
巨峰はこのところの異常気象がたたり「親子ぶどう」になり、ぶどう農家が元気をなくしていることはこれまでにブログで書いてきました。ですからお客様からのぶどうの注文についても、つい愚痴っぽく「親子しかないんです」と否定的な言葉を口にしてしまいます。

しかし、先日JAから配られた親子ぶどうに入れるカードを見たら「ふぞろいな仲間たち」と記されていました。確かに親子ぶどうには大きな粒と単為結果の小さな粒があります。私たちはその小さな粒を否定的に見ていましたが、JAのカードはその小さな粒も「仲間」として認めているんですね。

そういえば「あばたもえくぼ」という言葉があります。悪いところに注目すれば「あばた」かもしれませんが、いいところに注目すれば「えくぼ」に見えなくもありません。悪いところはとにかく目につきます。そんな中、長所に注目して評価をし直す事が必要だと感じています。

昨日知人の1年忌がありました。そこでご住職の法話がありました。「私の若い頃こんな歌がありました。『幸せを数えたら片手にさえ余る、不幸せ数えたら両手でも足りない』というんですね。幸せは探さなかったら見つけられません。一日一日幸せを探してみませんか」

とても良いお話でした。帰って調べてみたらばんばひろふみさんの「さちこ」という歌でした。

  幸せを数えたら 片手にさえ余る
  不幸せ数えたら 両手でも足りない

  いくら心が 綺麗でも
  醜いアヒルの 子では 嫌だと

  泣いた夜さえ いつの日か
  笑い話に なるものさ

  SACHIKO 思い通りに
  SACHIKO 生きてごらん

  それが悲しい 恋でもいい
  笑い方も 忘れた時は

  思い出すまで そばにいるよ

不幸せを数えても何にもなりません。そこで私は「親子ぶどう」を買っていただいたお客様にこんなチラシを入れることにしました。

「今年は春の降雪、長雨、猛暑と異常続きでした。このため一房一房がそれぞれ個性豊かに育ちました。種のある大きな粒と、種がない小さな粒があります。
房の大きさもまちまちです。大きな粒では巨峰の本来の味をお楽しみください。小さな粒は種がないので食べやすくなっています。」

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