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朝早くから河川清掃を行ないました。
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川魚を囲炉裏で焼き竹にお酒を入れてお燗の準備です。
5月8日は浅間山の開山祭、布引観音のお祭りです。朝起きたら地面がしっとりと濡れていましたが日が昇るにつれ青空がのぞいてきました。5時半、河川掃除のため村はずれの升場に集合し用水路を見て回りました。
いまはたくさんの水が来ていますがかつてここは田植えの水にも事欠く旱魃地帯でした。小学校の低学年の頃親に連れられて弁天池に水をかけに行ったことを思い出します。「水かけ」とは他の田んぼのかけ口を止めて、自分の田んぼに水を引いて来ることを言います。そうやって水をかけてもその後から他の人が水をかければわが家の田んぼに水は入らなくなります。
水が入るのは水かけをした時だけ。そんな賽の河原の石積みのような作業を何度も何度も繰り返していました。当時田んぼは圃場整備されておらず、道もなく田んぼも小さく用水路も狭く土手も高く、子供にとってはこわいところでした。そんな中、夜水をかけに行った方が高い土手から落ちて亡くなるということもありました。
今では圃場整備場も行なわれ、ため池も整備され水は潤沢に来ています。ありがたいことだと思います。
午後からは赤岩集落の千曲川の河川敷でつけば会が行なわれました。朝から役員の方総出で準備されたそうです。花岡市長はじめJA滋野支所長さん、道の駅の駅長さんはじめ多くの来賓の方がいらっしゃっていました。
目の前には布引の大岸壁が広がり千曲川が滔々と流れています。そんな中で新緑のもとさわやかな風を受けて地域の方と親しくお酒を酌み交わし、山椒味噌をつけて川魚に舌鼓を打つ。まさに最高です。こんなのどかな野趣味あふれる行事を続けてこられた赤岩の皆さんのご努力に感謝です。
つけば会は準備が大変です。山椒の葉をすりこぎですって山椒味噌を作ったり、竹を切ってお銚子と杯を作ったり、囲炉裏に火をおこし魚を焼いたり、何日も前からこの日のために取り組んでこられたそうです。地域の方々のふるさとを愛する気持ち、人々の絆をなによりも大切にしようという思いがこうした行事を連綿として受け継いできているのだろうと思います。
おいしいお魚とお酒、そして皆さんとの楽しい会話で楽しい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。