ホームページを考える(4)

2010-01-22 21:59:35 | 議会活動
引き続き前回紹介した千代田区議会のホームページを取り上げます。

上記は千代田区議会における企画総務委員会の行政調査報告書です。行政調査は議員の資質や議案提案力向上にとっても有効です。私自身行政調査の成果を一般質問や議案審議の中に生かすことができました。

しかし一般的には報告書はないがしろにされることが多く、市民から政務調査といってもしょせん物見遊山ではないかという批判を受けがちです。

どのような問題意識でどこに行政調査に行ったのか、その結果何がわかったのか、そしてその成果を議会活動にどのように生かしたのか。そうした経過をきちんと市民の前に公表することは議員の責務だと言えます。ですから千代田区議会のように、行政調査の報告書をホームページ上に公開するべきだと考えます。



あわせて千代田区議会では政務調査費の内容も公開しています。一般的にはこうした情報は情報公開の手続きを踏まないと入手できません。こうして積極的に政務調査費をオープンにすることは開かれた議会にするためにきわめて重要です。

東御市議会においては行政調査報告書も政務調査費も、いずれも公表されていません。

こうしたことは細かいことかもしれません。しかしお金に係わるところをきちんと公開することによって市民の信頼を勝ちうることができるのではないでしょうか。

ホームページを考える(3)

2010-01-22 12:06:02 | 議会活動

これまで2回にわたって市役所のホームページ、市議会のホームページを考えてきました。今回はホームページによる新しい取り組みについてご紹介したいと思います。これまで市議会からの情報発信は基本的には紙ベースの「議会だより」が中心でした。しかし昨今のインターネットの普及の中で新しいメディアに対応している議会も出てきています。

その中で一般質問を動画で配信している大町市議会をご紹介します。この動画はライブと録画があり一般質問の内容をタイムリーに発信しています。

実際に議会に傍聴においでいただける方はごくわずかです。CATVによる生放送もありますが、日中でもあり視聴することはなかなか難しいのが実態です。確かに「議会だより」に掲載されますがあくまでもエッセンスであり、その場の雰囲気は伝えられません。また市民の皆さんのお手元に届くのは議会が終わってから2ヶ月後のことです。

こうした動画システムが導入されていればいつでも、誰でも簡単に議会の様子がわかります。大町市議会のような議会はまだまだ少ないかもしれません。しかし開かれた議会にするには画期的な取り組みだと思います。なによりも百聞は一見にしかずと言います。東御市議会においてもぜひ検討したいものです

ホームページを考える(2)

2010-01-21 22:50:55 | 議会活動
21日は朝から雨でした。大寒だというのに、昨日と今日と二日続きの季節はずれのこの暖かさは異常です。家族は皆それぞれ外出。私は久しぶりにゆっくりと読書にふけりました。午後、研修会への送迎バスの中に忘れ物をし、福祉センターに取りに行きました。

さて、本日は東御市議会のホームページを考えてみたいと思います。この管理は議会事務局で行っているようです。これまで内容について問題になったことはありません。しかしホームページは「市議会だより」と同様に議会の重要な情報発信のツールです。その内容を見直すべき時に来ているように思います。


上記は千代田区議会のホームページ です。ご覧いただいてお分かりのように掲載されている情報量が東御市と比較にならないほど多彩です。何よりも千代田区議会として単独のホームページになっています。東御市の場合は市のホームページに付属して作られているため、直接市議会のホームページにリンクを張ることはできません。


掲載されている情報の中で特徴的なのは千代田区議会の場合は、議案や請願・陳情に対するそれぞれの議員の賛否の状況が一覧で掲載されていることです。議員にとって一番重要なことは市当局から提出された議案を審議し決定することです。東御市の場合はどの議員がどの議案に賛成したのか反対したのかまったくわからず、議員としての行動がブラックボックスになっています。オープンにすべきではないでしょうか。

議会活動がもっと市民に見えるようにすることが必要です。委員会や会派の視察報告なども掲載すべきですし、議員の報酬や政務調査費の支出状況も載せるべきではないかと思います。「開かれた議会」にするためにホームページの見直しが求められています。

ホームページを考える(1)

2010-01-21 06:22:09 | 雑感
最近東御市のホームページ が変わったことをご存知でしょうか。

新しいホームページは従来のもの以上にたくさんの情報が詰まっています。しかし残念なことに単に情報が雑多に詰め込まれているように見えます。見たときに楽しさやはなやかさが感じられず、無機質で温かみに欠けているように思います。「さわかかな風と出会いの元気発信都市」という東御市のキャッチフレーズが生かされていません。

まず画面回りに色彩感が欠けています。情報もこれでもかこれでもかと並べてあるだけ。何を訴えたいのかメッセージ性が欠けています。大切な情報もあるのですが、それがどこにあるのか分かりにくいと思います。例えばこのホームページから上田ハローワーク 就職情報を入手できるようになったのですが、そのことがはっきりと書かれていません。ホームページ全体の構成がわかりにくいのも問題です。

音声読み上げツールに対応しており、ハンディキャップある方にとっては便利になりました。しかしどのように使ったらいいのか書いてありません。

東御市議会がホームページのどこにあるのか探してしまいました。関連サイトの中にありましたが病院やホールなどとごちゃまぜ。できれば別にしてもらえるといいのですが。全体を通して感ずるのは情報の切り口をどうするのか、どのような道筋で市民に情報を発信するのかという基本的な思想が欠けているように思います。

見て楽しく、もっとためになり、もっと東御市のことを知りたいと思うようなそんな魅力的なホームページしていただけたらと思います。

それにしても市はさまざまなことに対して、市民からのパブリックコメントを求めるのに、市民との重要なインターフェイスであるホームページについて意見公募を求めないのでしょうか。市民にとっての使いやすさが第一だと思うのですがいかがでしょうか。

議員研修会がありました

2010-01-20 21:32:11 | 議会活動
20日は午前中市議会で発行している議会報の編集会議がありました。議会報のことば遣いは「である調」で、お役所言葉という印象があります。市の広報でさえ「ですます調」なのに、市民により近い存在である議会報がお役所言葉ではいかがなものでしょうか。そこで「ですます調」にしたらどうかと提案。委員の皆さんの賛同を得て次回の議会報から変えることになりました。小さなことですが一歩前進です。

午後から上田地域の議員研修会がありました。参加者は上田市・長和町・坂城町・青木村、そして東御市の議員さん。講師は信州大学の真壁昭夫さん。いま日本経済の課題はデフレ・円高・そして的確な政策を示すことのできない政治。今年の秋には景気は二番底となることが懸念されるとのことでした。語り口もていねいでわかりやすく好感を持って受け止められていました。

その後の懇親会で真壁さんに不景気の中でいま議会ができることは何かお聞きしました。真壁さんは中小企業には技術力を持っている先も多いが、その技術をどう活用するかわかっていない。一方、そうした技術を求めている企業もある。こうした先の仲立ちをし、新しい用途開発や販路開拓に結びつけていくことが必要だと述べました。私はその言葉で「福井商工会議所」がネット上で行っている「苦情・クレーム博覧会」 のことを思い出しました。

福井商工会議所はこの博覧会で呼びかけています。

「あなたが日頃、商品やサービスで不満に感じていることありませんか?そうした苦情や不満を福井商工会議所に売って下さい。苦情は次の新しい製品やサービスを生み出す為の大事な宝です。そんな宝をあなたに代わって福井商工会議所が企業に買って頂きます。」

福井商工会議所でこの博覧会を立ち上げた方のお話をお聞きしたことがあります。苦情やクレームから新しいビジネスのタネを見つけ、事業化に結びつける。双方のニーズをマッチングする。素晴らしいアイデアです。

このプロジェクトで生まれた商品に「ヌレンザ」があります。「濡れない傘がほしい」という苦情に対し福井県の傘メーカーが挑戦。超撥水製の布を用いて商品化しました。1本3万円と高価ながら2~3か月待ちという人気商品に育っています。「ヌレンザ」というネーミングも秀逸。どことなくフランス語っぽいでしょう。そんな遊び感覚もいいですね。

「ヌレンザ」はトヨタの高級車レクサス購入者への販促品として採用されています。まだまだやるべきことはありそうです。

民主党よ、しっかりしろ!

2010-01-20 03:50:59 | 雑感
19日は午前中は調べものがあり、パソコンに向かっていました。その後ホームセンターに買い物に行きました。遅れているブドウの剪定に取り掛からなければなりません。必要な資材を買い求め準備をしました。

果樹は何でもそうですがこの冬の間に剪定という作業があります。いい果物を実らせるためにはいい枝づくりが大切です。枯れこんでいる枝先を切り、必要な枝を残さなければなりません。これまで私はサラリーマンでしたので、剪定はほとんど妻の仕事でした。昨年から講習会などで教わってはいるのですが理解が追いつかないでいます。

新聞報道では民主党の小沢幹事長の政治献金問題が話題になっています。小沢さんの辣腕ぶりはつとに有名ですが、この問題にきちんと対応できない民主党としての自浄能力のなさは目を覆うばかりです。鳩山さん自身母親からの9億円にものぼる「子供手当」問題を抱えており、この問題ではまさに民主党も自民党も変わりません。

新聞報道によれば、内閣支持率は急落し41%となり、不支持率は44%と初めて逆転したそうです。政党支持率も民主党は前回調査から6.6ポイント減の32.1%、自民党は5.4ポイント増の22.7%となっています。国民の失望感が現れています。このままで行くならば国民の民主党に対する支持はさらに落ち込むでしょう。

私はこの前の選挙では私自身の姿勢としていっさいの寄付をお断りしてきました。一介の市議あたりでは政治資金などとは無縁ですが、この姿勢は今後も続けて行きたいと思います。

さて、昨日ブログをご覧いただいた方が始めて127人となりました。これまでの最高の数字です。ご覧いただきましてありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

昔の勤務先にあいさつ

2010-01-19 03:48:05 | 雑感
18日は長野市まで以前勤務していた長野経済研究所へ新年のあいさつ回りに行ってきました。東御市は言いお天気でしたが長野市はどんよりとした曇り空。やはり東信と北信との気候の違いを感じます。坂城町あたりが境になるのでしょうか。長野市は裏日本気候ですね。それでも午後になるにしたがってお天気が良くなってきました。

久しぶりに研究所の皆さんにお会いすることができました。しかし、このところの景気の落ち込や政権交代による補助金の見直しなどにより、コンサルタント先や委託調査が減少し研究所の仕事にも影響が出ているようです。こうした時こそ経営刷新に取り組みなど、新しい試みが必要だと思うのですが、なかなかそのために投資するまでにはいかないようです。

そんな中、市役所から電話がありました。以前市民から依頼された問題が解決できたとのことでした。早速依頼された方のところに報告にまわりました。議員になってから市民の方から様々なことを相談されます。私自身、問題を解決する力も何もないわけですが、相談されたことにはその実現のために自分なりに努力してきました。しかし右から左に解決できる案件などそうあるものではありません。こうして解決できたとご報告できることは何よりもうれしいことです。

議員は東御市全体を見通す目と、市民から寄せられた一つひとつの課題解決のために取り組む足が必要なのだと思っています。しかしなかなか解決できない難問も多く悩むことばかりです。

郷土史の新年会がありました

2010-01-18 00:06:47 | 雑感
17日は私のいる集落の有志で行っている「中屋敷郷土史研究会」の新年会がありました。この会は13年前から歴史好きの住民で勉強会を行っており、私も数年前からメンバーになっています。現在会員は13名、この日の参加は10名でした。

これまでの事業報告・会計報告のあと、先輩会員からこれまでの研究テーマについての紹介と今年のテーマ「東御市の宗教施設の調査」の説明がありました。日本史を学びなおすためお130冊というリストもいただきました。昨年は4回にわたって外部の専門家をお招きし、祢津の歩き巫女、日本人の起源、東信濃の古代史について勉強しました。今年は春の修学旅行で群馬県の富岡製糸工場に行くことになっています。

この会もこれまではお年寄りの方が多かったのですが、最近は現職の方も含めて多くの若手が入会し活気にあふれています。自分たちの足元を見つめなおそうという郷土史の取り組みは貴重だと思っています。

阪神淡路大震災から15年です

2010-01-17 07:25:57 | 雑感
17日はあの阪神淡路大震災から15年目です。1995年1月17日午前5時54分、まだ日の出前の神戸の街を大地震が襲いました。今日はテレビでも特集があるようです。インターネットで阪神淡路大震災の動画を見つけました。あらためて当時の事を思い出します。

私は当時、八十二銀行の軽井沢支店に勤務していました。出勤前のあわただしい中でNHKのニュースを見たのですが、まだ災害の状況がわからず、地震があったんだという認識でしかありませんでした。被害の全体像が把握できたのは銀行でテレビを見てからでした。一番印象に残っているのは燃え盛る町と横倒しになった高速道路でした。銀行でも義捐金の受付が始まり、私も家族で話し合って寄付しました。

その後2月に私は長野経済研究所に転勤になりました。3月にはサリン事件が起きました。4月には大幅な円高になり、県内企業の海外移転が相次ぎました。11月にはパソコンの基本ソフト、ウィンドウズ95が発売になりました。この年は私にとっても思い出に残る出来事が相次ぎました。

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