
(写真)平成21年度決算書とその説明資料です。
先週まで平成21年度決算の社会福祉常任委員会の予備審査が行なわれて来ましたが、今日は決算特別委員会が開かれます。ここでは3つの常任委員会でそれぞれ審査した結果を持ち寄って、総体として審査します。
決算は総括質疑、常任委員会質疑、決算委員会質疑と3段階で審査され、最後に本会議で採決が行なわれます。決算がきわめてていねいに審査が行なわれることは驚きでもあります。そのねらいは予算の適切な執行がなされたのかチェックするとともに、施策上の課題をあきらかにし次年度予算に反映させようということにあります。
社会福祉常任委員会では特別会計と病院事業会計が全員一致で採択されました。一般会計については決算特別委員会で採択するため採決は行なわず付帯意見を付けるのが通例となっています。今回の付帯意見の内容は保育園経費についてです。
予備審査の折、市内の市立保育園の園長さんに来ていただき、ご意見をお伺いする機会がありました。その際、異口同音に述べられていたことは「経費が足りない」「工夫して節約している」「計画的に使っているが足りなくなったらという思いがある」とのことでした。私たちも保育園を訪れてみて経費削減に取り組んでいる様子を目の当たりにしています。
市内の保育園については1地区1園の方針が示され、祢津保育園の建設が始まっており、滋野地区においても統合保育園の建設用地の選定がすすめられています。こうして保育環境は改善されてきていますが経費については一律削減され、保育教材費にも事欠き保育の質の向上にとって課題となっています。そこで社会福祉常任委員会として保育用品などの経費について増額されたいという付帯意見をつけることになりました。
病院事業会計では、入院患者が減少し病床利用率が平成20年度の76.9%から64.7%に大幅に落ち込む一方、医師の増員や助産所職員の採用などにより人件費がかさんでいることが問題となりました。こうした中でさらなる経営改革に取り組んでほしいという議論が行なわれました。
今日の決算委員会の後、24日の本会議で決算の採決が行なわれます。9月議会もいよいよあと二日を残すのみです。