ウイルス関連で世の中不穏。うやむやを発散させることもあって向かったのは”夢の国”中古レコード店。いや、好きだから時々行ってますけどね(笑)
今回発見したのがこちら
SPIKE JONES AND HIS CITYSLICKERS/I WENT TO YOUR WEDDING(RCA・1980年)
SPIKE JONES AND HIS CITYSLICKERS/MURDERS AGAIN(RCA/1973年)
こんなコメディアンがいたのかぁ~~~~
スパイク・ジョーンズ。1911年~1965年没。アメリカの「冗談音楽の王様」。元はミュージシャン(ドラマー)でありつつ、率いるバンドメンバーと奏でる楽しい演奏・・・自身はコンダクトをしながら、食器や小さな打楽器をズラっと並べて作った独特のドラム的なパーカッションを駆使。拳銃でパン!パン!とリズムをとるのが大いに受けていたようです。ホーンセクションを前面に出したいわゆるデキシーランドジャズのサウンドをベースに、時にはメンバー1人1人にコント的なことをやらせて笑いを誘います。
そう!日本のハナ肇とクレイジーキャッツなんです。クレイジーキャッツの音楽コントは、このスパイクジョーンズ&ヒズ・シティスリッカーズが元だったのです。ハナ肇も植木等もみんなスパイクに憧れたのでしょうね。そしてクレイジーの後輩に当たるドリフターズもこの路線に乗っかっていたわけです(ドリフに関しては結成からメンバーチェンジを経て現在に至るまで紆余曲折がありましたが)
そしてフランキー堺。私にしてみれば芸達者な俳優というイメージがあるのですが、そもそも昭和30年前後に「フランキー堺とシティスリッカーズ」というバンドを結成してスパイクのコピーバンドとして活躍されていたようです。ちなみに堺はドラム。メンバーには後にクレイジーキャッツに名を連ねる植木等、桜井センリ、谷啓がいたようです。
ネットでサクッと調べたところ、スパイク自身は1965年に他界しているため、レコードジャケットに記載されている発売年であろう西暦からすると、発売された時にはスパイクはすでに亡くなっていたわけです。もしかしたら再発盤かもしれませんが、いずれにしろスパイクとメンバーたちによる素晴らしくて楽しい音楽が、多くの人たちに受け入れられていた証と言えるでしょう。YouTubeにその映像がありますのでそちらもぜひ