気まぐれロンリー 人生リボーン!

旅好き酒好きオヤジのロンリーライフ。
風に吹かれて何処をさすらう。
明日はいずこの草枕。

最期の恋

2022-06-20 16:47:27 | 映画

北島シネマサンシャインで、瀬戸内寂聴のドキュメンタリーを観た。

これはホームビデオだと思った。

ダメだと言っているのではない。

褒め言葉として使っている。

家族でなければ撮れないところまでとっている。

初めはその密着感も馴れ馴れしい会話も、ディレクターの過剰な露出もうざったいと思っていた。

冒頭でディレクターが離婚していると言う自己紹介があった。

無意味だと思ったが、これが後で効いてくる。

制作者と被写体の距離感は大事で、近すぎると観客(視聴者)は置いてけぼりにされて白けるものだと思っている。

だが、いつの間にかその思いは払拭されていた。

ホームビデオだと思えたからだ。

距離は近すぎたのではない。

無かったのだ。

17年の密着取材。

カメラは次第に老いて行く姿を冷徹に映し出す。ユーモラスに、チャーミングに、残酷に。

寂聴さんは人生の最期に恋をしていたのではないか。

そうであれば良いと思った。

 

 

 

 

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シン・ウルトラマン

2022-06-01 13:27:13 | 映画

絶賛されているから観に行った。

「シン・ウルトラマン」。

掴みは最高。

ウルトラQへのオマージュは、小学校6年の時に日曜日夜7時を楽しみにしていた世代には感涙もの。

だが、あの字幕のスピードにはついていけないよ庵野くん。

ウルトラマンと言えば実相寺昭雄。

手前にあるもの越に被写体を撮るナメカットが代名詞。

シン・ウルトラマンもナメカットのオンパレード。

オールドファンにはそれなりの楽しみ方はある。

だけどね。

まあ、脚本が稚拙だわな。

だから役者の熱演も学芸会に見える。

こういう映画はいつも政治に対する皮肉とか、環境問題に対する批判が裏テーマにあるものだが、それを声高に言ってしまうと興醒め。

語らずに悟らせてよ。

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ウエストサイド物語

2021-12-02 17:05:17 | 映画

映画「ディア・エヴァン・ハンセン」を観た。

話題のミュージカルを映画化したもの。

思いやりでついてしまった嘘から始まる物語で面白かった。

嘘をついてしまう演出にリアリティがある。

もっと書きたいところだが、それよりも書かねばならないことがある。

予告編で知った驚き。

スピルバーグがあの「ウエストサイドストーリー」をリメイクした。

なってこった

中学生の時、忘れもしない有楽町の大スクリーンでみた「ウエストサイド物語」。

衝撃だった。

これが映画だ。そう思った。

監督ロバート・ワイズ、振付ジェローム・ロビンズ、音楽レナード・バーンスタイン。

ニューヨークの俯瞰から始まり、口笛、フィンガースナップへ・・・。

あんなイカしたオープニングをこえられるはずがないのだ。

マリアはナタリー・ウッドでなければならないし、ベルナルドはジョージ・チャキリスでなければ絶対ダメ。

スタッフも役者も唯一無二。

スピルバーグよ、大概にしやがれ!

あの映画はボクの大切な思い出。

スピルバーグ版を見たいような見たくないような。

見るべきか見ざるべきか・・・悩ましい。

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