ゆめタウンの紀伊國屋で「歩く 見る 考える 沖縄」が並んでいた。
読了した。
大島さんが実際に修学旅行生らを相手にガイドした言葉を載録しているのでとても分かりやすい。
沖縄にはプライベートと仕事で2度行ったことがあるが、あくまで南国の楽園という位置づけでしか行ったことがない。
沖縄戦の悲劇や米軍基地の現状など、通り一遍の薄っぺらい知識はあるが、実相とは程遠いと思い知らされる。
彼は自分の目で見て考えろと若者たちに言う。
自分の言葉を全て信じるなとも。
彼は思想を押しつけない。
静かに反戦を訴える。
そこが好感が持てる。
多くの中高生が読めば良いと思うが、一部政府見解に反する記述もあり、副読本などにするのは難しいかも知れない。
ポップな装丁はボクたちがよく知っている南海の楽園としての沖縄を表しているのだろう。
だが、ページを捲れば違う沖縄が見えてくるのだ。