岸田政権の大きな政策テーマに「賃上げ」がある。
首相は財界や労働界に対する働き掛けに余念がないがやっぱり気がかりは大企業のみならず中小企業にまで効果が及ぶのか、ということだ。
去年、一昨年あたりも「トリクルダウン」なる言葉が喧伝されたが結局は実現しなかったというのが今では定説になっている。
規模の大小を問わず賃上げの実現には労働生産性の向上が不可欠と言われている。
ならばどうすれば労働生産性の向上が実現するのか?
多くの識者が口を揃えて指摘するのが「イノベーション(経営革新)」だという。
しかしこの「イノベーション」なるもの、急に思いついて短期間に実現できるものなのか。
無論リスキリング(学び直し)などを否定するものでもないが今期、来期に成果を出すのはあまりにも性急というものではなかろうか。
あとは「価格転嫁」か・・・。
政府は下請けGメンを増やして監視を強めるというが「数は十分なのか」「それでも発注企業との交渉がうまくいくのか」という疑念が残る。
ということで政府関係者には中小企業以下にも「(インフレを上回る)賃上げ」が行き渡るようしつこいくらいの目配せを切望したい。
もう「(甘い)トリクルダウン」なんて期待できないからねぇ。
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