ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

アイアンマン2

2010-05-15 17:18:12 | あ行
ヨハンソン、何キロ絞ったんだろ・・・


「アイアンマン2」74点★★★


アメコミヒーロー実写版として
2008年に大ヒットした「アイアンマン」の続き。

1よりキャストが魅力的になっていて
パワーアップしてる“続編”の好例です。


兵器製造をしていた大企業の社長
トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)
自らの兵器が悪用されていた事実を知り
兵器製造を中止。

その天才的な頭脳で
最強のハイテクスーツを開発し
正義のヒーロー・アイアンマンとなった。

・・・までが前作のお話。


そして今回、スタークは
アイアンマンの動力源によって
自分の体が徐々に冒されるピンチに陥っている。

そんななか
新たな強敵ヴァンコ(ミッキー・ローク)が登場。

さらに敵か味方かわからない
謎の美女ナタリー(スカーレット・ヨハンソン)も現れて・・・


前作同様、
オヤジでノリのなんか軽~いヒーロー像と
現代への風刺を込めたスパイシーさ
そして
オトナのメカ心をくすぐる設定が楽しい
娯楽映画です。


それになんたって
敵役のミッキー・ロークと
新キャラのヨハンソンがヤバすぎでしょ!
カッコよすぎる・・・





主役のダウニー・Jrが割を食うほどですが
これは英断だったですね。

ミッキー・ロークも相当に
体絞った感じですが

ポワン&むっちりが魅力だった
ヨハンソンの変貌ぶりがすごいですよ。


初アクション出演ながら
「マジにスタントをこなさないとカッコ悪い」と
相当なトレーニングを積んだそうで

確かにこの全身ピチピチのボディースーツ姿を見れば
その言葉偽りなし、と思います。


ただ欲を言えば彼女の
アクションをもっともっと見たかった!


またこの映画は
芯に実に現代的なアイロニーを持っていて
そこが
お祭り騒ぎアクションに
プラスアルファの魅力になっています。


冒頭、アイアンマンを兵器として
没収しようとする米国との
すったもんだがあるんですが

「平和維持は国の仕事から、いまや民営化された」という
スタークの一貫した考えに
ふーむ、と思ってしまうのでした。


エンドクレジットのあとに
お楽しみがあるので、お見逃しなく。


★6/11から全国で公開。

「アイアンマン2」公式サイト
コメント (4)
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