ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ALWAYS 三丁目の夕日’64

2012-01-15 23:15:11 | あ行

これさー
元旦公開にすれば
ファミリーみんなで観に行けてよかったのに。

「ALWAYS 三丁目の夕日'64」3D版 70点★★★☆


2005年に1作目、2007年に2作目と
いずれもヒットした人気シリーズ、5年ぶりの3作目です。

舞台は昭和39年(1964年)の東京。

東京オリンピックが開催されるこの年、
街は熱気と活気に満ちあふれていた。

茶川(吉岡秀隆)はヒロミ(小雪)と結婚し、
淳之介(須賀健太)は高校生に。

だが茶川は新人小説家の人気に押され、
毎度のスランプに陥っていた。

お向かいの鈴木オートの鈴木(堤真一)と
妻トモエ(薬師丸ひろ子)一家の暮らしは順調だ。

そんななかお年頃の六子(堀北真希)に
恋の予感が――?!


茶川の芥川賞騒動しか印象に残っていない「2」よりも
話が作りこまれており、
シリーズものとしては上出来の域だと感じました。

六ちゃんの恋に、茶川の父子確執と
各エピソードが描き込まれているし、

さらに堤真一氏がコミカルさを増して
ムードを盛り上げてくれます。


公開前のいま、テレビで「1」から放映中ですが
改めて「1」を見ると
「ほう~」という伏線があったり(笑)。

3Dも最初は
「東京タワーを見るためだけかな……」と思ったけど
見慣れてくると奥行き感があり、
セット自体が一つの楽しみである
三丁目のテーマパーク的世界によく合っている。

ジオラマ見て楽しむような感じでしょうかね。

それに一段と感じるのは“チーム愛”。

ホント笑っちゃうほどに美術が作り込まれていたり、
役者どおしも楽しそうで、微笑ましい。


「淳之介も、もう高校生か~」とか、
こうやってみんなが楽しめる
国民的映画も、いいんじゃない?と。

しかしこのまま続くと
自分の生まれ年が近づいていく感じで
それはそれで、ちょっと怖い……(笑)

★1/21(土)から全国東宝系で公開。

「ALWAYS 三丁目の夕日'64」公式サイト
コメント (4)
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