困惑したけど、困惑していいんだって!(笑)
「さらば、愛の言葉よ」3D 60点★★★
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(ゴダールの解説より)
テーマはシンプルだ。
人妻と独身男が出逢う。
ふたりは愛し合い口論し、叩き合う。
一匹の犬が町と田舎を彷徨う――。
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84歳になるジャン=リュック・ゴダール監督が
初めて3Dで作った長編。
ゴダール作品は久々な感じでしたが
これが想像より難問だった(汗)。
映画は章立てされ、
男女と、犬が出てくる。
章ごとに、同じシーンを別の角度から見せられる。
散文的なイメージの羅列だけではなく、
意図があるのはわかるのですが
深い考察をもって解明に取り組もうと努力したけど……負けました。
わからない!
69分なのに……。
現代を憂え、しっかり考えよ、との
巨匠の声は聞こえる気がするんですが
左と右からバラバラな音が聞こえ、
3D画像が分離したり、
映像は記憶に刻まれるんですが
中身を考えようとすると、難解すぎる。
でもですね、わかんなくていいみたいです。
おなじみ『週刊朝日』の「ツウの一見」で
『ゴダール的方法』の著者である
横浜国立大学の平倉圭さんにお話を聞いたところ
ストーリーはあってないようなものだと。
この作品はとにかく
ゴダール氏が自作の3Dカメラで撮った映像が見どころと
教えていただきました(よかった~。笑)
まあ私にわかりやすーく、お話してくださったのだと思うのですが。
「ユリイカ」のゴダール特集を熟読したいところなのですが
あまり難しく考えず、
「見てよし!」とお墨付きをいただき、ホッとしました。
あとね
ワシ、実は大学時代に
カメラを2台ならべて3D作品を作ったことがある!んですよ。思い出しました。
単純に立体に見えて「おー!」を楽しみたかっただけ。
しかも、のぞき穴からでないと、うまく立体にならなかった。
最後まで「見えない」人もいたんですけどね。
すいません、映画レビューとは
全然関係なくなってしまいました(笑)
★1/31(土)からシネスイッチ銀座ほか全国で公開。
「さらば、愛の言葉よ」公式サイト