この話、知ってたので興味津々だったんですよねー。
「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」68点★★★☆
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1920年代。
のちの近代建築の巨匠ル・コルビュジエ(ヴァンサン・ペレーズ)は
気鋭の家具デザイナーとして活躍していた
アイリーン・グレイ(オーラ・ブラディ)に紹介される。
シンプルかつ機能的、気品と美を備えた彼女のデザインに
コルビュジエは感銘を受け、
毅然と美しい彼女自身にも興味を持つ。
そのうちに
アイリーンは建築デビュー作である
海辺のヴィラ<E.1027>を完成させ、
コルビュジエの彼女への思いは
やがて、嫉妬へと変わっていく――。
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ル・コルビュジエが、この女性に異常に執着した
ヤなヤツだった…というのを
「ル・コルビュジエの家」で取材した小池一子さんに伺って知っていたのです。
(『“ツウ”が語る映画この一本 2』180P~参照。使えるなア、この本←笑)
なので、どう描くのかなあと思ったんですが
これまた、ちょっと変わった映画でした。
なんというか、
再現ドラマ入りの解説もの、という感じ?
役者が画面に語りかけるし、
舞台劇のような場面もあるし。
(ワシ、個人的に役者が画面に語りかけるこの方法って
映画に入り込みにくく、しらけてしまうことが多い気がして
あまり好みではないんですよね~すみません)
それに
アイリーンに対するコルビュジェの異様な執着が、
才能への嫉妬にあったのか、
出会いから惚れてたゆえの憎悪だったのか、
やっぱり真実はわからないまま。
ただ、ワシもこの話を知るまでは
コルビュジエって、憧れのすごい巨匠!って
印象しか持ってなかったし、
アイリーン・グレイというすごい人も知らなかったので
超・巨匠がある女性が建てた家に執着し、
その家の前の海で溺死した……なんて
事実を知るだけでも
おもしろいかなと思います。
まあ、それを知っても
彼の建築のすごさは変わらないし
映画に登場する
アイリーン・グレイの家具の数々も見どころです。
★10/14(土)からBunkamura ル・シネマほか全国順次公開。
「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」公式サイト
見てみたいです
ちみちみ書いている
甲斐もあるなあと
嬉しいです。
ありがとうございます。