「キングスマン」(15年)タロン・エガートンが
エルトン・ジョン役。
なにより、歌っていて、激うま!
「ロケットマン」71点★★★★
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1947年、イギリス郊外の街。
のちにエルトン・ジョンとなる少年レジナルド・ドワイトは
厳格な父親と、子どもに無関心な母親の間に生まれた。
ケンカの絶えない両親に翻弄されながらも
彼は、一度聴いた曲をすぐにピアノで再現できる
天才的な音楽のセンスを神からもらっていた。
ミュージシャンになることを夢見る彼は
エルトン・ジョンと改名し、レコード会社に自分の曲を応募する。
そこで彼は同じ応募者で作詞をする
バーニー・トービン(ジェイミー・ベル)と出会い、
彼と曲を作ることに。
耳馴染みよく、人の心を動かすメロディアスなエルトン・ジョンの曲と
バーニーの歌詞は相互作用をもたらし、
正式にデビューが決まるのだが――?!
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存命の大ミュージシャンの半生を劇映画で描くって
かなーりチャレンジングだと思う。
てか、想像しただけでプレッシャーですよね?
でも本作は
まず描かれる本人、エルトン・ジョンが製作総指揮を務め
さらに監督はあのすったもんだあったらしい
最終的に監督を務めた
デクスター・フレッチャー。
彼の見事な織り上げのもと、
当事者含め、みんなの「よし!」を形にしたであろう
クオリティになっていると感じました。
エルトン・ジョン、もちろんその美しい曲を知ってはいたけれど
たぶんに「スキャンダラス」な印象もあったのは事実。
そんな彼が幼い頃、神童だったことも初めて知ったし、
改めて稀代のメロディメーカーであり、
真正ポップスターなんだなあと思わされました。
というのも
エルトン・ジョンを演じるタロン・エガートンががんばってるんですよ。
歌も歌ってて、うま!だし。
さらにエルトン・ジョン作品で作詞をし
かけがえのないパートナーとなる
バーニー役のジェイミー・ベル(最近では「リヴァプール、最後の恋」もよかった!)もいい。
二人の関係の、愛情?いや、友情?――という描写がキュンとさせ、魅せるんですねえ。
あの名曲「ユア・ソング」が生まれる
この辺りの描写が、エモーショナルのMAX(笑)
ただ
成功→マネージャーの裏切り→酒やドラッグに溺れる・・・・・・という
ミュージシャンの墜落人生は
お話としては定番でもあり、
ラストに向けた小走りな「まとめ」感も
ちょっとバランスはよくないかなあと思った。
それでも
幼いころかに周囲から、愛を得られなかった
エルトン・ジョンの苦しみには十分共感できたし、
どん底でも「自分で立ち直れ!」と言ってくる
友・ジェイミー・ベルの存在は
やっぱりグッとくるんですねえ。
なにより、いまエルトン・ジョン氏が
満たされて、しあわせであろうことを
心の底から「よかった!」と思えるのでありました。
★8/23(金)から全国で公開。
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