『火の鳥』は幼少から刻み込まれてるんですが、
『ブッダ』は読んでなかったんですよねえ。
何かの陰謀だったのか……?
「手塚治虫のブッダ―赤い砂漠よ!美しく―」33点★☆
手塚治虫先生が、10年を費やして書き上げたという
『ブッダ』の映画化です。
今から2500年前のインド一帯。
緑豊かなシャカ国で、
待望の王子が誕生した。
シッダールタ(目的を遂げるもの)と
名付けられた王子(声・吉岡秀隆)は
偉大な聖者に
「この子は世界の王になるであろう」と言われる。
彼がのちのブッダになるとは
まだ誰も知らなかった――。
同じころ
奴隷として貶められていた少年チャプラ(声・堺雅人)は
シャカ国の敵、コーサラ国の将軍の命を救い
彼の養子になる。
そして10年後――。
シッダールタは
友愛の心を持つ少年に成長し、
人間を身分で差別する現制度に疑問を抱くが、
何も出来ずにいた。
そんなとき、チャプラ率いるコーサラ軍が
シャカ国に攻め入ってきて――。
うーん、これ続くのか!が
見終わっての第一声。
なんと3部作の予定らしく、
シッダールタが修行に出るところで
終わってる!
ってことは
完全にこれ、プロローグじゃん!
最近ブッダネタをよく耳するので
より仏教世界のことが知りたくて
観に行ったのですが、
まさかその前段階の話に終始するとは……
と、想定外の事態にガックリしました。
動物がわらわら集まってくるようなシーンは
手塚先生らしいけど
けっこう残酷な描写もありますね。
それにやっぱ絵が、自分にはダメだった。
もろ昔の東映アニメというか
子どもっぽくて……すいません。
ま、絵は好みの問題としても
「首をちょん切られるよ!」とかって
時代感覚ゼロのセリフ回しはどうなんだろう?
もうちょっといまの時代に即して
自然に見られるようなアレンジを加えても
よかったんじゃないか……。
大まじめで観に行ったので、
ちょっとガッカリ度が高すぎました。
ただ
原作マンガは絶対読もうと思いましたね。
(ハマりそうなので、まだ我慢してるけどさ)
あと、本作を見た後で
『聖☆おにいさん』を読み返したら、
かなり面白さがアップした。
映画の冒頭にある
ウサギのエピソードとか
「これか!」って(笑)
と、いう感じで。
続編、見るかなあ……(微妙)
★5/28から全国で公開。
「手塚治虫のブッダ―赤い砂漠よ!美しく―」公式サイト
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