![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/a8/455e94c09a621139f86462942e9ee6df.jpg)
「ポー川のひかり」のエルマンノ・オルミ監督の新作です!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_jump.gif)
「楽園からの旅人」67点★★★☆
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en2.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en2.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en2.gif)
************************
イタリアのある街で、
年老いた司祭(マイケル・ロンズデール)の懇願むなしく
古くからある教会堂が取り壊されようとしていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyoko_thunder.gif)
涙に暮れる司祭のもとに
その夜、
さまよえる人々が次々にやってくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_walk.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_walk.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_walk.gif)
彼らはアフリカから長い旅を経て、
たどり着いた不法移民たちだった――。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyoko_thunder.gif)
司祭は彼らに扉を開くのだが……。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_shock_m.gif)
************************
「ポー川のひかり」以降、
「もう劇映画は撮らない」と言ってたオルミ監督が
新作を撮ってると聞いたときの、あの心踊り感といったらもう!(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_happy_m.gif)
で、期待値特大で観ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
そして、うーむ……。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_shock1.gif)
さすがといえばさすがだし、
ちょっと物足りなくもあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_face.gif)
メッセージは明確なんだけど、
逆にストレートすぎる感じもあり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_cock.gif)
なんといっても背景となるテーマが
「海と大陸」と同じなんですよね。
冒頭、司祭の静かな抵抗と涙もむなしく、
教会が無惨に壊される。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyoko_thunder.gif)
「ポー川」は「聖書の死」からはじまったけど、
今回はズバリ「宗教の死」からはじまっている。
そしてその夜、
沈黙した教会のもとに、
アフリカ系の黒人たちがわらわらとやってくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_walk.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_walk.gif)
「海と大陸」を観ていると、
彼らが海を渡ってきた不法移民たちだと、すぐにピンとくる。
で、彼らをかくまう司祭と、
通報する司祭の攻防があるという。
「神なき世界で、もっとも尊いものは“心ある人間”だ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_jump.gif)
崇高にして大賛成であり、素晴らしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
舞台は教会内部のみで、
演劇を観ているような緊迫感もあります。
無音のテレビ画面も、人物の配置も、
すべてが暗示的で
「行くべき方向」に向いて整っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_stand.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
しかし本当に直球で説明は最小限という
複雑さなんで、
どう受け止めるかを
じっくり考えるタイプの作品ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_cock.gif)
「海と大陸」を例に出しましたが、
もっと言うと
アキ・カウリスマキ監督の
「ル・アーブルの靴みがき」も
2010年の「君を想って海をゆく」も
みんな、同じテーマを扱ってるんですよね。
つまり
「その状況に耳を貸さねばならない」という
啓発だと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
★8/17(土)岩波ホールほか全国順次公開。
「楽園からの旅人」公式サイト
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます