これはすごい。
親でなくても必見!
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「モンテッソーリ 子どもの家」74点★★★★
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藤井聡太氏やビル・ゲイツ、
AmazonやGoogle創始者や、オバマ氏、
そしてジョージ・クルーニーも受けたという
教育法を追うドキュメンタリー。
シュタイナー教育、は知っていたけれど
モンテッソーリ、は不勉強ながら知らなかったので
めちゃくちゃびっくりしたし、マジでおもしろかったです。
なにより出てくるフランスの子どもたちが、
食べちゃいたいくらいかわいいので
子ナシだろうが、すでに子育て終わっていようが
ずっと見ていられると思う(笑)
モンテッソーリ教育とは
1907年にイタリアのモンテッソーリ女史が提唱した
3歳から6歳の子どもたちへの教育法。
教師がカリキュラムを押し付けたりせず
その子のペースで自由にさせ、最適な教材を与える、というのが原則で
大人はそれを、じっと見守る。
映画はそれを実践するフランスのある教室を
2015年から2017年にかけて追っています。
まず、その教室が
すごーく静かなことにびっくりすると思う。
みんな、好きなことを、好きなようにしているのに。
例えば、ある子は
ひたすらピッチャーからピッチャーへ水を入れ替え、
それをお盆にのせて運ぶことに、全身全霊をかけている。
そのほか、ひたすら紙を切ったり、
ミニキッチンでニンジンを切って料理をしたり。
すべてが生活に密着した動作で
子どもたちはそれを「お仕事」と呼んでいるんですね。
モンテッソーリ女史がこのメソッドを試し始めたとき
「子どもは“お仕事”をやりたがるものなんだ」ということに
彼女自身も気づいてびっくりしたそう。
ワシも
「働きたい」という自然な欲求こそが人間の本質である、を
目の当たりにして、かなり目からウロコでした。
教室には
ハサミもナイフも(先は丸い)、ホンモノのアイロンも
割れやすいグラスもマッチも、なんでもちゃんとあって
大人は子どもたちを信じ、
しっかりとした見守りで彼らに、ホンモノを体験させる。
子どもたちの興味はそれぞれだけど、
教室ではその子がやりたいことを
繰り返し好きなだけ、やることができる。
その熱中ぶり、没頭ぶりは恐ろしいほどなんですが
この「集中力の獲得」こそが、モンテッソーリ教育が
目指すもの。
3歳から5歳の子の集中力は
天才と言われる人がそれに没頭する集中力と同じ――という解説にびっくりしたし
それがあの藤井聡太氏の集中力を生んだのか!と思うと
あまりに納得できすぎる。
それに集中力だけでなく、
子どもたちが自ら
好奇心と知識の触角を伸ばしていく様子、
そして、自分が体得したことを
年下の子に進んで教えてあげる様子にも
驚かされました。
そこで芽生えるラブなんて
愛おしすぎて思わず笑ってしまうほどなのですが
この教育法で子どもたちは
人を思いやり、行動できる
キチンとした人間力を身につけている、ってこと。
そうした子どもたちは、一人一人が、とびきり愛おしいんです。
調べてみると
日本でもモンテッソーリ教育を実施しているクラスや
家庭でもできる教材などが、けっこうあるんですね。
まずはこの映画をみると
そのやり方や、「何が大事なのか」の本質が
ものすごくわかりやすいと思うので
オススメです。
★2/19(金)から新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国で公開。
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