知っておいたほうがいい
大事なこと。
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「シード ~生命の糧~」69点★★★☆
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「未来の食卓」(10年)や「世界が食べられなくなる日」(13年)などの系譜に
ぜひ加えてほしい
知っておかないとヤバい、「食」ドキュメンタリーです。
在来種が失われ、強い「種」だけが意図的に残されるのが
いまの農業の事情。
そのなかで、20世紀にもはや「種」の94%が消滅したんですって。
これ
かなりの衝撃ですよ。
キャベツは544種から28種に、アスパラガスなんて1種になったそうな。
そのなかで、現状を変え、
種が巨大な一企業に掌握されるような状況を打破し、
多様さを守ろうと踏ん張る
人物たちが紹介されていく。
ソローの『森の生活』(ワシのバイブル!)に憧れて
自給自足をする人物や
一瞬「ドラッグ売人か?」ってほどにハイテンションな植物ハンターなど、
実に多彩な人々が踏ん張っているんだなあ!と思う。
そしてペーパークラフトや種などを使った多彩なアニメーションで
その状況を工夫しつつ、写しています。
しかし、ここでも出てくる企業「モンサント」の悪事の数々。
自社の農薬で枯れない農作物を遺伝子操作で生み出し、
セットで販売し、それが世界を席巻している、とかは知ってたけど
作物から「種」を取らせないようにも遺伝子操作され、
ゆえに農家は毎回、企業から高いお金で種を買う、というシステムを生み出してることや
(なんちゅう悪徳ぶり!)
インドなどに農薬開発の実験農地を作り、
周辺の川や村を汚染し、人々の体に障がいを与えているとか知らなかった。
本当に最悪だな!
でもね
「フード・インク」(11年)、「モンサントの不自然な食べもの」(12年)などなどで
さすがにモンサント=悪魔、のイメージが広がってきたようで
いまモンサントって名前を「バイエル」にしてるんだそうです。
どんだけ悪魔?!
★6/29(土)からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。
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