ハハハ、これ、おかしい!
「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」70点★★★★
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現代のニュージーランド。
ある一軒家にヴァンパイアたちが暮らしている。
家賃を払い、家事を分担し、
人間社会に溶け込もうとしている彼らは
自分たちの生活をフィルムに残すため
ドキュメンタリースタッフを雇い、日常を撮影させていた。
カメラが捉えた、驚きの出来事とは――?!
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ニュージーランド発。
ヴァンパイアたちの暮らすシェアハウスを
カメラが取材するという体の、嘘っこドキュメンタリー。
世界中の“観客賞”を総なめ、との評判にいつわりなし。
笑いました(笑)。
タイトルからして笑えるけど、
銀細工に弱い、鏡に映らない……などの古典吸血鬼ネタはもちろん
「トワイライト」などの近々ネタも
おもしろおかしく調理して、実においしくしてる。
途中で仲間に加わる人間が
オーバー800歳や300歳の彼らに、
文明の利器・メールやGoogleを教えるくだりがおかしい。
“なんでも探せる”Googleで
「1912年に僕が無くしたスカーフを探せる?」とか、ウケました。
だーかーらー、おじいちゃん?違うのよ?って(笑)
この“わかってない”感じ!(笑)
けっこうスプラッタなシーンもあるけど
これはユーモアの範囲。
本作はニュージーランド喜劇界を代表する
コメディアンたちによって生まれたものだそう。
人当たりよい広報担当(?)、吸血鬼ヴィアゴ役のタイカ・ワイティティと
過去には非道冷血で鳴らした吸血鬼ヴラド役のジェマイン・クレメントの共同監督作。
構想8年、テイクはすべてアドリブ
膨大な撮影時間を85分にまとめたそうです。
かなり怖ろしい(笑)方法だね、そりゃ。
★1/24(土)から全国で公開。
「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」公式サイト