25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

世界は良くなっている

2019年03月09日 | 社会・経済・政治
 20年前のテレビ、テレビ電話、電話、パソコン、計算機、カーナビ、ラジカセ、ビデオカメラ、カメラ、写真や動画の保存、また再生機、ラジオ、新聞、時計、雑誌、他のいろいろなものの値段を合計すると100万円以上になるらしい。それが今やスマホ一台に集約されている。値段はといえば10万円しない。通信料と一緒に分割しての払いだから買いやすい。
 デフレ時代が続くはずだ、と思う。
 それでも、日本の購買力は、政権が交代しても、株が上がっても下がっても、異次元の金融緩和をしても、為替の高低差があろうとも横ばいでグラフは横にまっすぐで推移している。日銀がどれだけ紙幣を刷っても、政府の国債をどれほど買おうと、株をどれほど買おうと、購買力は変わらず横ばいである。本来はスマホに多くのものが集約されたのだから、日本の経済力も落ちていいはずであるが、頑張って堪えている。
 パソコンが特に必要ではない普通の人はタブレットとスマホでほとんど用事が済むように思う。
 そう思えば世界は進歩しているというか、良くなっているのだと思う。乳幼児で死ぬ数が激減した。初等教育普及も男女とも90%を越えるようになっている。殺人事件も減少し、清潔度も上がって水洗トイレが普及している。

 ぼくにとって今一番、分かりにくいのは、国の借金はどうなるのか、どう処理されるのかという問題である。おそらく破綻するときがくる。それでも長い目でみて十年もすれば世界は良くなっていくという思いがある。
 日本は戦後の復興で経済成長を果たした。やがてバブル景気となり、異常な株価、土地の値段が上がった。それが突然に崩壊した。そこから30年である。政権はいろいろと代わったが、その努力は悪くなっていくのを押し止め、維持したのだと思う。その代わり、犠牲となった分野もいろいろある。老人も女性も総動員して、国の維持を図っている。
 技術のシンギュラリティーは2035年ー40年あたりでくる、と専門家は言う。国が万が一破綻しても次の時代の技術は進んでいくのだろう。