25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

旧約聖書のつづき

2019年03月31日 | 社会・経済・政治
 未だにイスラエル辺りは旧約聖書の続きのような闘いを続けている。これにアメリカが加わり、トランプ大統領がゴラン高原をイスラエルの帰属とするような大統領令に署名した。当然シリアは猛反発する。シリアのバックにはロシアがいる。ユダヤ人、アラブ人の問題は、宗教、民族というものに、政治が割って入るという完全な共同幻想の問題だ。本当は宗教という観念、民族という観念が薄まっていき、やがて消滅していくことが望ましい。日本列島は極東の地で、過去2万年ほどの間、多様な民族が入ってきた。日本列島が行き止まりの地であった。朝鮮半島から、中国、台湾、沖縄のルートからも入ってきたし、ロシアルートからも入って来た。朝廷も外国人を招き入れていた。それがいつの間にか日本列島人となった。ぼくは専門家ではないからデータをもたないが、遺伝子を調べていったら、どのように混じり合っていったのかわかるはずだ。
 要するに「純血」ということはあり得ないはずである。ぼくの親には父方に2人、母方に2人の親がいて、さらにその上には・・・と遡っていくと、最初の祖先までたどれるはずだ。観念がそこまで及べば、僕らは仲良くやっていけるはずだ。

 中東は緊張が高まっている。
 明日から新しい入管法が施行される。政治、行政もそうだが国民も意識のコントロールができないといけないだろう。
 科学がどれほど急速に発展しようと人間の精神の発展はあまりにも遅いように見える。