エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

Too Young 若すぎて!

2014年03月02日 | ポエム
ナット・キング・コールでToo Youngを聴こう。


"Too Young" Nat King Cole



ぼくは、海外の例えばBarなどに行き、リクエストは?
と聞かれた場合、必ずこの曲をお願いする。
ヨーロッパの流しの歌い手ですら、この曲は見事に歌えた。
中国の、文革直後の上海・・・和平飯店の倶楽部の年老いたジャズメンですら見事に演奏したものだった。

彼らは、文革を生き延びた音楽家たちであった。
開発区にテレビ塔が建ち、開発が進んだ今、和平飯店も徹底的に改装されこのバンドはもう解散して若者へと代替わりしている。

Too Youngは、何回聞いても沁みる。

さて、人には出会いという運命がある。
その運命の力は、誰も押し測る事が出来ない。

人は何かの節々で、出会いと言う運命に遭遇する。
死と云うのも、その「運命」である。
刹那に訪れてほしいのは、何よりも死と云う運命である。



この感慨は、きっとぼくの悔い多き来し方に思いが馳せるからであろう。
それほど、褒められもせず時間を遣り繰りしてきた人生であったからだ。

今日は、これから更に雨が降り続くらしい。
わが故郷山梨県では、大雪になるかもしれないのだという。

過日の雪が残っているだろうから、雪が止んだ後が大変であろう。
昨日も、ほぼ雨模様だったけれど小雨時を狙って桜を見に行った。







「気怠さの沁み込んでくる春の雨」







雨に濡れた桜は、著しく艶かしかった。
春よ来い。
早く来い。
そんな気分でシャッターを押した。



嗚呼、若かったあの時よ。
悔い多き煩悩に、懺悔する。
俳句と云う業がぼくを浄化する。

これから進まんとする道すがらでの、男の戯言であり繰言である。
だがしかし、男の純情は清らかなのである。




          荒 野人