エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

姫踊子草

2014年03月26日 | ポエム
今日はヒメオドリコソウ、である。
花は、ホトケノザにそっくり。



けれども、花の着き方が全く違う。



かてて加えて、群れてあるとき本当に踊り子たちがいるように錯覚すら覚える。
淡くも儚き花である。







「古旋舞の踊子の袖春の草」







古旋舞は、中国の古くからの踊りである。
回転しつつ踊る。
その袖の先は、長く色鮮やかである。

その色鮮やかな袖の先が、回転していかにも旋回する踊りの様相である。
紅潮した踊子の頬が、色鮮やかな衣装と相まって見ていて心地良い。
伝統のある踊りは、決して廃ることは無いのだ!
と、知れる。




歴代の中国の皇帝は、この踊りを楽しんだに違いない。
羨ましい限りである。

新疆ウイグル自治区のムカーム「ムカームの踊り」にいまもなおその様式は残されている。
中原で唐の時代に流行し、かの楊貴妃も得意としたといわれる「古旋舞」に似ているのである。



リズムは5拍子や7拍子など変速拍子が多用され、テンポが上がるに連れ2拍子に変化する。
ぼくたちは、高い木戸銭を払って見学する。



       荒 野人