エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

3.11水温む

2014年03月12日 | ポエム
3.11が巡って来た。
丸々3年が経った。

1万5884人の亡くなられた方がいる。
いまだ行方不明の方が2633人いる。
そして、26万7419人が未だ避難所生活を送っている。
震災関連死者数は2916人だ。



この未曾有の災厄。
ぼくたちは、オリンピックだとか佐村河内某だとか、あるいはAKBなんとかとか、ぼく自身の悔悟を含めて指摘するのだけれど春だとか言って、被災地を忘れていないか。



国会では党利党略にあくせくして、被災地を忘れていないか。
大阪では、無意味な選挙を自我を通すために悪用していないか。
国会が無為に時間を過ごす時の、浪費する国費。
大阪で無為に行う選挙に費やす税金。



みんな自分の為だけではないか。



愚かな人類の歴史を繰り返す人々。
哀しい。

因みに、この水面の写真はぼかしている。
暖かさが感じられたら、ぼかしが成功である。



だがしかし、季節は確かに春へと向かっているのだ。
この事は無条件で嬉しい。
被災地の方がたの上にも、春が早くやって来て欲しいのだ。



生き物も、春の気配を敏感に感じているのであろう。
水の中で、いきいきとしている。



上がダイサギ、下はアオサギである。
水の温度は、彼らにとって心地良い。







「流れしは春の兆しの空の色」







水は、穏やかな気配を水面に載せてやってきた。
風は冷たいけれど、陽射しはその分一層暖かい。



石に刻んだ仏が、陽射しを浴びる。
これが、春の兆しなのである。



        荒 野人