エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

秦野の句会

2014年03月14日 | ポエム
小田急線に揺られること、1時間半。
神奈川県の東海大学前という駅に至る。



秦樹句会は、毎月この駅の近くの会場で行われる。
一人当たり5句~7句の投句の選者もいれば、兼題一句の選者もいる。
過幾結社の副会長野立場の方もいる。
錚々たる句会である。

生憎の雨模様だったけれど、勘定したら17名の参加者である。
欠席は3名とのこと。

ぼくが代表を務めるほとけ泥鰌句会の倍の人数である。
俳句のレベルも高い。
普通、句会に御邪魔する場合は、自身も投句するのだけれど今回は遠慮した。
日程が急に決まったこともある。



往復、主宰と二人。
様々、ご指導を頂くことが出来た。
写生句の学びかた。
句友の句の鑑賞のあり方。
いちいち納得である。



こうして、主宰と噺をさせて頂くと「ひとりよがり」の野人の句作が反省させられるのである。
帰宅に向かうと、雨は一層吹きつのる。
憎い・・・雨である。
けれど、風情が横溢しているのであって雨の良さが改めて分かるのだ。
ああ、ぼくは雨に降り籠められて・・・とか。
或は、雨は厄介だ・・・とか言うけれど、改めて雨の気配や、雨に濡れた上着だとか、雨音のリズムだとか、雨粒の可愛らしさだとか、素敵だと思うのである。

雨よ・・・ごめんね。

「春の雨着衣の端を裏返す」

ぼくは、自転車を急いで漕いで帰宅した。
雨に濡れた上着が裏返って、セーターも濡らした。
ハンドルを握る手の甲は、ビショビショに濡れそぼった。

ジーパンは、中まで雨が沁み通った。
濡れ鼠となって帰宅したのであった。
風邪を引かなければ良いけれど・・・。

さて、昨日は風雨募り写真どころでは無かった。
今日の写真は、一昨日に撮ったものである。
文章の意味と合致すると思われるので、使用する。



           荒 野人