エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ネコヤナギ

2014年03月15日 | ポエム
川辺に揺れるネコヤナギの花。
その産毛に、人は春の到来を知覚するのだ。

とりわけ男は、その風情に妖しげな感覚を覚えると云っておこう。



このネコヤナギは、東久留米の落合川の畔。
カワヤナギとも云うけれど、ネコヤナギの別名である。
種が異なる訳ではないのである。



この花穂は、雌花である。
ネコヤナギは、雌雄異株の木でもあるのだ。



雄花は、産毛にしっかりと包まれている。
植物の世界でも男は、マザコンであるのか。
と、愕然とするのである。

ネコヤナギは、初夏に綿毛を飛ばす。
柳絮である。

5月連休の少し前、北京では柳絮で街中が満つる。
幻想的な世界になる。
いま、中国では北京を中心にして大気汚染が問題となっている。
この春に、柳絮は飛んでくれるのだろうか。







「流麗の畔にありしネコヤナギ」







ネコヤナギの花ことばは「自由」「開放的」「率直」「思いのまま」である。
率直にして、簡明な花言葉である。

春の兆しを実感できる。
久方ぶりに、納得の花言葉である。


         荒 野人