エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

水温む

2014年03月07日 | ポエム
実は、昨日が啓蟄。
土の中の生き物が、蠢く候である。

ところが遠因は温暖化であろう、寒さがいや増すばかりなのである。
啓蟄から、ややあって水温むのである。

泥鰌っこや鮒っこが動き出すのは、水が温んでからである。
このところ、大気は冷え切っている。
それなのに、小白鳥は再びおっぺ川に姿を現し悠々としているのだ。



地域によっては、北帰行が始りつつあると聞く。
おっぺ川の白鳥も、多少は北に向かっていると見える。



梅は真青の空に向かって、咲き綻ぶ。
それを人は見て、感動する。

オオイヌノフグリの翡翠色は、健在である。
フグリを見ていると、うきうきしてくる。
春は予感から、実在になりつつある・・・と感ずるのである。

川ではダイサギが活発に活動を始めている。







「一筋の川の温みやサギ遊ぶ」







ここの土手の柳は、芽吹いている。
今日は、再びおっぺ川に出かけてくる。

柳の芽吹きを捉えてくるつもりである。

水が温み始めると、ぼくの身体の細胞が蘇ってくる。
それが、春なのかもしれない。



        荒 野人