エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ハナニラ咲いた

2014年03月13日 | ポエム
ハナニラが咲く場所は、毎年決まっている。
春の兆しを感じると、ぼくは其処に出かける。

今年も同じ・・・そうまるで子ネコちゃんのように。
習性のように、出かけるのである。
子ネコちゃんほどぼくは可愛くはないけれど、取り敢えずそう思って頂きたい。
習性と言う、一点で我慢である。



もう少し経つと、この空き地はハナニラで満つる。
いまは、したがって「はしり」で姿を見せてくれている。
背も低いのだ。







「ハナニラやテラスの木椅子プチケーキ」







鼻を近づけた事は無い。
だから、匂いは感じない。
感じた事もない。

けれど、ものの本によるとニラやネギの臭いがするのだと言う。



だがしかし、ハナニラの匂いを特段感じる必要もない。
姿の愛くるしさ、と密集した蕊の気配で満足できるのである。

因みに、この花は南米のアルゼンチン原産である。

花言葉は・・・。
「悲しい別れ」「卑劣」「うらみ」
である。

卑劣は無いだろうと思うけれど、なんとなく物悲しい花言葉である。




       荒 野人