エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

田んぼの白鳥

2014年03月09日 | ポエム
田にあって、餌を啄む白鳥を始めて観察した。
堪らなく嬉しい。

けれど、ご案内したメンバーに川面を優雅に滑る白鳥をお見せできなかった悔いが残っている。
これは残念であった。

寒風が、やがて暖かな日差しに育まれ、ぼくたちを,穏やかに抱きすくめる。
午後の日溜まりに包まれる。

新たな白鳥情報が、もたらされた。



土手の向こうで餌を啄んでいると言うのだ。
なんという

ぼくたちは、直ちに車を走らせたのである。



飛翔しているのだ。
しかも、彼らの半数は餌を啄ばんで、満足して休んでいる。



川に戻って来てよ!
待っていたのだよ。

きみたちは、水の上が良く似合うのだよ。







「畝の無き食卓広き小白鳥」








そうこの、キラキラとした川面だよ。



この田んぼに、きみたちの食事の場であることは分かっている。
分かっているから、食事がすんだら川に戻ってほしいのだよ。



何時、北帰行を始めるのだろうか。
もう一度だけ、会いに来るね。
その時は、川で会おうね。



        荒 野人