3月7日、おっぺ川に吟行に出かけたのであった。
朝8時に東久留米駅集合。
厳しい寒さであった。
現地には、9時15分着。
白鳥は居るだろうか・・・期待に胸を躍らせて土手を登る。

この土手の向こうが、白鳥たちが群れて遊んでいる川辺である。
土手を登り切った。

むむっ・・・居ない。
一羽もいないのである。
何処か、食事に出かけたのに違いない。
メンバーは、そう信じて戻ってくるのを待つ。
麻衣さんが、バード・ウオッチのスコープとスワロフスキーの双眼鏡を持ってきたのでそれで、楽しむ。
麻衣さんは、多趣味の方である。
小鳥が鳴き、飛び交う度に「あれは、なんていう鳥ですか?」と聞く。
知識を総動員して教えて下さる。

気温が段々緩んでくる。
風を避ける場所で、麻衣さんの用意されたポットとインスタントコーヒーで熱い珈琲を飲む。
梗香さんと萌黄さんの用意されたパン類、お菓子を食べつつ俳句談義。
楽しい時間が過ぎていき、やがて身体が暖まってきたのであった。
その時、4羽の白鳥が空を飛んだ。
その4羽は、ぼくたちの上を飛び程もなく、土手の向こうに飛び去った。
ぼくは、嬉しさで写真を撮る事すらしなかった。
「きっと、わたしたちに姿を見せてくれたのね・・・。」

やがて気付いたのだけれど、一羽だけ白鳥が残っている。
「あらっ、はぐれ白鳥ね!」と麻衣さん・
「そんな言い方があるの?」と萌黄さん。
面白い会話が続いて・・・。
みなが黙り込んで、詩の世界に入っていく。
俳句の言葉をメモしている。
この吟行に来たメンバーの周囲は、緊張した神経と時間が創られる。
凄い集中力だ。
「戻り来よ羽を休めよ小白鳥」
そんな気分であった。
皆さんを、お連れしたぼくとしては「申し訳ない」気持ちで一杯であった。
白鳥は都合5羽と出会ったきりである。
気がつけば、時間は一時を回っている。
白鳥は戻って来ない。
けれど、白鳥とは身近で出会えたのである。
それは明日、報告する。

ほらね、食事して休憩中の小白鳥たちである。
彼らを、思う存分観察して・・・。
ぼくたちは、3時過ぎにようやく食事にありついたのである。

この幸運を祝すかのように、夕焼けが空を覆ったのであった。
明日に、つづく・・・。
荒 野人
朝8時に東久留米駅集合。
厳しい寒さであった。
現地には、9時15分着。
白鳥は居るだろうか・・・期待に胸を躍らせて土手を登る。

この土手の向こうが、白鳥たちが群れて遊んでいる川辺である。
土手を登り切った。

むむっ・・・居ない。
一羽もいないのである。
何処か、食事に出かけたのに違いない。
メンバーは、そう信じて戻ってくるのを待つ。
麻衣さんが、バード・ウオッチのスコープとスワロフスキーの双眼鏡を持ってきたのでそれで、楽しむ。
麻衣さんは、多趣味の方である。
小鳥が鳴き、飛び交う度に「あれは、なんていう鳥ですか?」と聞く。
知識を総動員して教えて下さる。

気温が段々緩んでくる。
風を避ける場所で、麻衣さんの用意されたポットとインスタントコーヒーで熱い珈琲を飲む。
梗香さんと萌黄さんの用意されたパン類、お菓子を食べつつ俳句談義。
楽しい時間が過ぎていき、やがて身体が暖まってきたのであった。
その時、4羽の白鳥が空を飛んだ。
その4羽は、ぼくたちの上を飛び程もなく、土手の向こうに飛び去った。
ぼくは、嬉しさで写真を撮る事すらしなかった。
「きっと、わたしたちに姿を見せてくれたのね・・・。」

やがて気付いたのだけれど、一羽だけ白鳥が残っている。
「あらっ、はぐれ白鳥ね!」と麻衣さん・
「そんな言い方があるの?」と萌黄さん。
面白い会話が続いて・・・。
みなが黙り込んで、詩の世界に入っていく。
俳句の言葉をメモしている。
この吟行に来たメンバーの周囲は、緊張した神経と時間が創られる。
凄い集中力だ。
「戻り来よ羽を休めよ小白鳥」
そんな気分であった。
皆さんを、お連れしたぼくとしては「申し訳ない」気持ちで一杯であった。
白鳥は都合5羽と出会ったきりである。
気がつけば、時間は一時を回っている。
白鳥は戻って来ない。
けれど、白鳥とは身近で出会えたのである。
それは明日、報告する。

ほらね、食事して休憩中の小白鳥たちである。
彼らを、思う存分観察して・・・。
ぼくたちは、3時過ぎにようやく食事にありついたのである。

この幸運を祝すかのように、夕焼けが空を覆ったのであった。
明日に、つづく・・・。
荒 野人