エバーグリーン (いつまでもあほい)

酒と映画と本を愛し 音楽なら何でも
名前と同じで気(木)が多い

今更だけど
人間到る処青山有り  

真冬のそぞろ歩き

2012-02-12 17:24:04 | Weblog

最近仕事が暇なせいで土日が休みになって

休日は家でブラブラして過ごすことが多くなった

なんか運動不足が気になる

掛かりつけのドクターが

身体の為には無闇に早足で歩くのではなく

そぞろ歩きを勧めていたのを思い出して

今日は

いつもの古書店までゆっくり歩くことにした

家から舗装の無い田圃の畦道をえらんで往復一里の距離

2月の畔道に春の兆しはまだみえない

こそこここに有るのは

クソ犬のくそ飼主が放置して行った

犬の糞だけだ(持って帰れよ!)

古書店でみつけたのは 松井今朝子著

吉原手引草 ハードカバー300円なり(安い!)

我が岡山県生れの作家

重松清著 疾走 上下巻で200円

運動までさせてもらったのに申し訳ない価格だ

これから一杯飲みながらゆっくり読もうと思う

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東洲しゃらくさし

2012-02-12 10:46:14 | Weblog

始めは写楽の謎に迫る著作だと

思って読み始めたのだが 

違って居た

作品の中で 作者 今井今朝子は呟く

嘘は書けない   と

江戸期最大の謎 浮世絵師 東洲斎写楽

憶測は数あるが 真に迫るものを語るには

たとえ狂言師だとても

なかなか 作れるものではない

作者は早々と諦め?

芝居の狂言師 並木五兵衛を描く事で

謎の絵師に迫ろうとしている

上方芝居と江戸の芝居(歌舞伎)との違い

異なる気質文化の壁にぶつかる人間模様

が浮世絵をと歌舞伎との係わりを通して

見事に描かれている

江戸なんぞなんぼのもんじゃい!!

という

関西人 否上方者の叫びが

東洲しゃらくさしなる

書名になったのだろうが

そういえば

作者 今井今朝子女史は京都生れの関西人

作者の思いも多分に入っているので有ろう?

遅ればせながら

女史の処女作を読了した今

久びさに

素晴らしい歴史小説作家に出会った

思いで一杯だ

サア!次は何を読もうか?  

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする