おいらの田舎は人口減少に伴って
廃屋が増えた
隣家も住人が亡くなって数年が経ち
廃屋は今にも崩れそう
みかねた親戚が
廃屋の取り壊し決めて
知り合いのの業者に依頼したが
先ずは重機の入る通路を確保しなければならない
とりあえず伸び放題の庭木を伐採するも
庭に鎮座している松の大木が邪魔になる
しかし
樹齢100年を超える松の大木を切るのは
かなり厄介
それではと頼んで来てもらったのが
空師の若者
空師になって5年だという
おいら 空師という言葉も職業も知らなかった
立木に登り伐採することを専門にする職人だ
餅屋はやはり餅屋
スルスルと大木に登り
身軽に枝を飛び移りながら
廃屋の屋根に被さる枝を
小型のチェンソーを操り先ずは枝打ち
伐採は日をあらためたが
上から順に切り落として
無事に片付けてくれた