文庫本の裏ジャケットに書かれているコピーを参考にして
だいたい本は買うのだが 今回もアルコールに関する記述で
つい買ってしまった 酒オタクは仕方ないものだ
「風のマジム 」原田マハ 講談社文庫
「伊波まじむは、通信会社琉球アイコムの派遣社員として働
く二十八歳、自分が何をすべきか判らず漠然と日々を送って
いた。・・・・略 まじむは郷土沖縄でラム酒を造るという
事業を提案する・・・略
そうこのラム酒というワードに惹かれてしまったのだ
以前読んだ 同じ原田マハの「カフーを待ちわびて」同様
沖縄を舞台にしたはなしなのだが「ラム酒」という
ワードが聞き捨てならないのはラム酒に一時期はまったことが
あるからだ
取り敢えずラム酒についての薀蓄を傾けると
ラム酒といっても種々雑多で
映画「パイレーツオブカリビアン」に登場する酒として有名
になったせいでイギリスでは大流行りとか?
カリブ海に面した島々で造られるサトウキビを原料の酒だが
大別するとホワイトラム とゴールドラム(ダークラム)に
分けられる
まあ見ればその色で分かる透明なのがホワイト
反対に濃い褐色なのがダークだ
おいらの知っているホワイトラムだと
バカルデー やロンリコ
バカルディにもロンリコにもゴールドもあるが
キャプテンモルガン レモンハートデメララ151
ハバナクラブなどが有名どころのダークラムだ
日本のラム酒としてはグレースラム
(沖縄に行った時お土産で買おうとして小瓶なのに
あまりに高額なのでビックリした
岡山の宮下酒造のクラフトジンも小瓶なのに高いね)
他に高知の菊池酒造の 龍馬なども有る
もともと日本には奄美大島で作られている黒糖焼酎が有るが
これもサトウキビの黒糖を原料に麹を使って作られている
本場のラム酒は麹を使わないで発酵させるらしいが
広い意味でラムの範疇に入るだろう
このラム酒は強い風味が有るのででケーキ造りによく使われる
ラムレーズン入りのチョコレートなんかもあるね
アルコール度数の高いダークラムをミスト(かき氷)にかけるのも旨い
ラム酒はカクテルのベースにもよく使われる
夏のカクテルの定番のモヒートやピーニャ・コラーダが有名だが
おいらはブラジルのラムといえるピンガ のカシャーサ21のソーダ割り
を夏にはbarでよく呑む 安いからね
衒学だがグロッグ=ラムの水割り グロッキーはこのラムの水割り
を飲み過ぎた水夫のフラフラ様子から来ているそうだ
151プルーフ(75.5度)のラムをいくら水で割っても強いからね
おいら 最近は酒に弱くなってこの状態を晒す事が多くなった
このラム酒が日本の最初のラムで
この話のモデルだ