ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

天高く、馬肥ゆる実りの秋

2012年09月20日 | BMW以外のオートバイたち

Dscn1569_1024x768

気が付けば、コンビニに「中華まん」ののぼりが立っていた。

季節はもうすっかり秋の装いだ。

稲刈りが迫った田んぼからは、刈入れが迫った独特の匂いがする。

青々としていた葉の色が黄色味を増し、稲穂が重たく実って首を垂れる。

Dscn1558_1024x783

生き物にとって実りの秋は格別な季節だ。

秋の田の匂いを胸いっぱい吸い込むと、身体が悦んでいるのを感じる。

そして秋はその実りに感謝する、祭りの季節でもある。

オートバイで山里を走ると、そこかしこで秋祭りに出会う。

今日途中で通り過ぎた「水窪」は、天竜川の上流部にある山里。

中心部は大きな集落で、人も多い。

水窪はその日、秋の祭りで、そこら中で人が集まり

いつになく華やいだ雰囲気が充満していた。

ところかまわず出てきては、曲がって行く軽四の動くパイロンたち。

もちろん、ここは彼らのテリトリー。

郷に入っては郷に従うのが、旅人の掟。

細心の注意で街を通り抜ける。

まだまだ日差しは強くて勢いがあるけど、

夜の間に冷やされた空気は昼になっても涼やかだ。

           〇

兵越峠を越えて、遠山川の深い谷底へ下りていく。

下りても下りてもなお小刻みにターンを繰り返して高度を下げる。

分断された国道の北側へ合流しても、さらにくねくねと道は谷へ続く。

Dscn1572_1024x768

今日はここが目的地。

遠山郷の「かぐらの湯」

上空には高い秋の空が広がる。

ここの風呂は広々とした浴槽なのに、あまり人が多くないのがポイント。

ゆっくり湯に浸かって、ソースかつ丼を喰って、広間で午睡をむさぼる。

開け放たれた掃き出しの広い窓から涼風が迷い込んで

あまりの心地よさに熟睡してしまった。

            〇

どっかで風呂にでも入ってのんびりしようか・・・

と思いつくと、大概ここへ来るのだけれど、

如何せん、家からこの遠山郷はちとばかし遠い。

しかもクネクネ道が大好物なので、性質が悪い。

午睡のつもりが爆睡になっちまったから、起き抜けの身体が重い。

Dscn1579_1024x768

Dscn1587_1024x719

国道へ出ようかどうか迷いながら、まだもうちょっと走りたいなと、

よせば良いのに県道1号線(長野・愛知県飯田富山佐久間線)に流れ込んだ。

平岡から佐久間までおよそ45km。

さすがに楽しくはなかったかな。

富山からの長かったこと長かったこと・・・

途中、秘境駅の大嵐(おおぞれ)駅に寄って休憩。

Dscn1589_768x1024

Dscn1592_1024x678

天竜川に架かる大きな吊り橋で流れを見てたら

どこか近くの拡声器から広報放送。

「水窪まつりの仮装大会の結果をお知らせします」だって。

まさか、あそこでそんな催しがあったとは・・・

見てくればよかったか?と後悔したとかしなかったとか。

Dscn1594_725x1024


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
風にのってくる稲の香りってなんだか暖かい…(^^;; (熊鹿夫婦)
2012-09-21 02:11:53
風にのってくる稲の香りってなんだか暖かい…(^^;;
返信する
まったりとした時を過ごされたようですね。 (tentyo)
2012-09-21 07:41:50
まったりとした時を過ごされたようですね。
読んでいるこちらまでのんびりとした気分になりました。
今週末は私もどこかの温泉にでも浸かりに行こうかな。
返信する
熊鹿夫婦さん (EXIT@rainman)
2012-09-23 08:21:31
熊鹿夫婦さん

露が降りるころになると、稲が枯れてきます。
秋の田の匂いはすなわち藁の香りですね。
原始から枯草を敷いて寝てきたDNAを刺激されるんでしょうか


tentyoさん

いやー昼寝までは良かったんですけど
帰りの県道でリアブレーキのコントロールで足首が痛んで
正直疲れてしまいました。
帰宅して風呂に入ってホッとしました(笑)
返信する

コメントを投稿