ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

名前に惹かれた訳じゃないけど

2012年05月14日 | BMW以外のオートバイたち

美味いモノが好きって、馬鹿みたいだ。

喰うことが好きって、

子作りが好き、寝ることが好きって云っているのと同じだよ。

恥ずかしくないのかな?

だいたい、わざわざ口にするもんじゃあない。

基本的には喰うことは誰もが「好き」だ、欲求だからね。

だいたい欲求に個人的な好き嫌いなんてあるものか、

「食」を追及することは意味があると思うけど、

それとこれとは似ているようで全く次元が違う。

まあ、クルマが好きっていうのは時代遅れで笑っちゃう趣味だそうだから、

人のことは云えないか。

なんせおっさんはオートバイが好きなんだぜ~(スギちゃん風)

でも美味いモノ喰うのが好きっていうよりはマシなんだぜ~。

でも、そういう物言いをすると、最近ではほぼ100%

「ひとそれぞれなんだから別にいいじゃん」て云われる。

それがいちばんアタマにくる。

そう思うんなら、ボクにも勝手に云わせておいて欲しいよ。

旨いもん喰うためにオートバイで出掛けていくなんて

意味が分からんわ!

            〇

とは云っても、ボクも全く意味も無くオートバイを走らせている。

ああ、そうか、意味がないからいいんじゃない。

目的のないライディング「純ライド」

今週末もすっごくいい天気で、気分良く国道151号線を北上する。

気温が思いのほか低くて、日陰は身震いするほどサブい。

銀ジィ(R100RS)はやっと順番がきて車検中。

今日もダブル(W800SE)の赤いヤツ。

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ボクは腕がちょっと短いんでハンドルを変えてみた。

2センチくらい手前に来てくれれば良いなと思ってたら、

POSHのツーリングバーと云うヤツがまさにそのサイズだった。

出掛ける前に30分くらいで交換してきたけど、

スゴいちょうどいい!

純正ハンドルはエンド部が詰まっていて振動を抑えているような構造。

POSHのこのハンドルはただのステンレスパイプで軽いけど中空。

振動が出るかなと思ったけど、まったく問題なかった。

            〇

東栄町の手前で「乳岩」の看板。

いつも気になるけど通過してるポイント。

ダブルだと本当に走りが軽くて、さっと行先を変えることができる。

川合の小さな集落を抜けると、すぐに乳岩峡。

この辺りは岩の地盤で川底も岩だ。

周囲の山も切立った鋭角のシルエットが多い。

にしても、「乳」岩ってなんだか惹かれる。

いや純粋な地理学的な興味で。

細い渓流沿いの道が急に無くなった。

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この先はハイキングコース(?)

案内看板では乳岩まで15分位らしいので、行ってみることにする。

とは云えライディングジャケットにライディングブーツ。

ちとサブかったのでマイクロフリースまで着ている。

後ろから次々追い越していく人たちは、結構真剣にトレッキングの出で立ち。

岩盤を削って流れる渓流を楽しみながら進むとほどなく山道に。

元々山猿なので山道には馴れているけど、これが結構危ない感じ。

整備されている、と、荒れている、の中間ぐらい。

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この「乳岩」の看板も鳳来町が立てたモノ。鳳来町はすでに無くなっている・・・(しかも7年前)

ひとしきり登ると雰囲気のいい橋が見え、そこから乳岩が見えた。

ああ、なるほどカッコいい。

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降りてきた人に話を聞くと、ちょっと進めば岩のすぐ下に出られるらしい。

水も持ってないし、オートバイのブーツだし、と思ったけど

ダメなら戻ればいいじゃん、とずんずん進む。

どんどん登るけど、森が深くてちっとも岩が見えない。

どうやら岩のすぐ下に出たらしく、周回路の案内板があった。

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なに?このハシゴみたいな絵は。

ゼェゼェいいながらさらに登る。

もう完全に戻るタイミングを逸していた。

したらばついにこんな岩場に出た。

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写真だとわかりづらいけど4階建てのビル位はユウにある。

わかった、わかった、登りゃあいいんだろ!

            〇

結局一番上まで行ったら「乳岩」は見えなくなった。

当たり前だ、乳岩に登っちまったら見えないよ。

さらに進むと「通天門」と名付けられた岩のアーチの下へ出た。

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なんとも感動的な風景だ。

そこでビデオ撮ってたおじさんと休憩がてらしばらく話す。

この辺りの岩場はロッククライマーにはとても有名で

全国からクライマーが集まってくるところらしい。

凝灰岩という火山灰が堆積してできる岩石なのだそうだが、

何処の火山の灰がここに積もったんでしょう?

天気が良くて日差しは強かったけど、

風があって汗をかいた身体に心地よかった。

目的ではなかったけど、予定外の山登りはとても楽しかった。

美食にうつつをぬかすブルジョア共も、たまには山に登って汗をかけ。

喰うことが好きっていうより、森を歩くことが好きっていう方が

反論の余地なく素敵だぜ。

            〇

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緑に薫るさわやかな風の中、木漏れ日の小径を行く。

5月は1年でいちばん好きな季節だ。

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四谷の棚田は田植えが済んだ。

もう季節は夏へと一気に突き進んでいる。


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