アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

ノーベル平和賞2024「日本被団協」授賞理由

2024年10月17日 | ギャラリー

ノーベル委員会(ノルウェー)は10月11日、今年のノーベル平和賞を日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)に授与すると発表しました。授賞理由(全文)を備忘録として掲載します。


ノルウェー・ノーベル委員会は、2024年のノーベル平和賞を日本の組織「日本被団協」に授与することを決定した。「ヒバクシャ」として知られる広島と長崎の原子力爆弾の生存者たちによる草の根運動は、核兵器のない世界の実現に尽力し、核兵器が二度と使われてはならないことを証言を通じて示してきたことに対して平和賞を受ける。

1945年8月の原爆投下を受け、核兵器の使用がもたらす壊滅的な人道的結果への認識を高めるための世界的な運動が起こり、メンバーたちはたゆまぬ努力を続けてきた。次第に、核兵器の使用は道徳的に容認できないという強力な国際規範が形成されていった。この規範は「核のタブー」として知られるようになった。広島と長崎の生存者であるヒバクシャの証言は、この大きな文脈において唯一無二のものである。

彼ら歴史の証人たちは、それぞれの体験を語り、自らの経験をもとにした教育運動を展開し、核兵器の拡散と使用への差し迫った警告を発することで、世界中に幅広い反核機運を生み出し、それを強固なものにすることに貢献してきた。ヒバクシャは、筆舌に尽くしがたいものを描写し、考えられないようなことを考え、核兵器が引き起こす、理解が及ばない痛みや苦しみを我々が理解する一助になっている。

そうしたなかでノルウェー・ノーベル委員会は、一つの心強い事実を確認したい。それは、80年近くの間、戦争で核兵器は使用されてこなかったということである。日本被団協やその他の被爆者の代表者らによる並外れた努力は、核のタブーの確立に大きく貢献した。だからこそ、この核兵器使用のタブーがいま、圧力の下にあることを憂慮する。

核保有国は核兵器の近代化と改良を進め、新たな国々が核兵器の保有を準備しているように見える。現在起きている紛争では、核兵器使用が脅しに使われている。人類史上、今こそ核兵器とは何かに思いをいたすことに価値がある。それは、世界がこれまでに見た中で最も破壊的な兵器だということである。

来年は、米国製の原爆2発が、広島と長崎に住む推定12万人を殺害してから80年を迎える。その後の歳月に、これに匹敵する数の人々がやけどや放射線障害により命を落とした。今日の核兵器は、はるかに強力な破壊力を持つ。何百万人もの人々を殺し、気候に壊滅的な影響を及ぼし得る。核戦争は、我々の文明を破壊するかもしれない。

 広島と長崎の地獄の炎を生き延びた人々の運命は、長く覆い隠され、顧みられずにきた。1956年、地元の被爆者団体は太平洋での核実験の被害者とともに日本原水爆被害者団体協議会を結成した。この名称は、日本語で被団協と略され、日本で最も大きく、最も影響力のある被爆者団体となった。


アルフレッド・ノーベルのビジョンの核心は、献身的な個人が変化をもたらすことができるという信念である。ノーベル平和賞を日本被団協に贈るにあたってノルウェー・ノーベル委員会は、生存者たちが、肉体的苦痛や辛い記憶にもかかわらず、大きな犠牲を払った経験を生かして平和への希望と関与を育むことを選んだことをたたえたい。

日本被団協は、世界に核軍縮の必要性を訴え続けるため、何千もの証言を提供し、決議や世論への訴えを行い、代表団を毎年、国連や様々な平和会議に派遣してきた。

いつの日か、私たちのなかで歴史の証人としての被爆者はいなくなるだろう。しかし、記憶を残すという強い文化と継続的な取り組みで、日本の新しい世代が被爆者の経験とメッセージを継承している。彼らは世界中の人々を刺激し、教育している。それによって彼らは、人類の平和な未来の前提条件である核のタブーを維持することに貢献している。

2024年のノーベル平和賞を日本被団協に授与するという決定は、アルフレッド・ノーベルの遺言にしっかりと根ざしている。今年の賞は、委員会が過去に核軍縮と軍備管理の推進者に授与した栄えある平和賞のリストに加わる。

2024年のノーベル平和賞は、人類のために最大の貢献をした人をたたえるというアルフレッド・ノーベルの願いを満たすものである。

2024年10月11日、オスロにて

 

本件、朝日新聞オンラインから転載しました。

 

 

 

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生煮え

2024年10月16日 | ギャラリー

 

昨夜、埼玉スタジアムで行われたFIFAワールドカップ26アジア最終予選C組対オーストラリア戦。

チケット完売、超満員のホームゲームだったにも拘わらず、互いにオウンゴールでの1対1ドローに終わりました。

サウジアラビア戦で鉄壁のデフェンスをみせた日本でしたが、やはり「守備が乱れると勝てない」を地で行く結果となりました。

後半13分のクリアミスからのオウンゴールが悔やまれます。

次戦は、アウェイのインドネシア戦、頑張って行きましょう。写真は、NHKニュースから拝借しました。

 

 

 

 

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ノーベル平和賞2024~日本被団協が受賞

2024年10月14日 | ギャラリー

とても大きな、画期的な受賞でした。
苦節68年、この間どれほど多くの被爆者が自らの苦難と核廃絶を訴え続けてこられたことでしょう。

今、その努力が世界的に認められました。心からの賛辞をおくります。

手元の「X」に流れて来た各界の声をお伝えします。


 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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勝ったぞ~サウジ戦

2024年10月12日 | ギャラリー

 

FIFAワールドカップ26アジア最終予選C組、対サウジアラビア戦。

昨日未明、アウェイでの第3戦が行われ、日本は2対0で勝ち、3戦全勝勝ち点9とした。

過去、アジアカップの予選を含めアウェイでのサウジ戦は、3戦全敗であった。

この日も、スタジアムは5万6千人の観衆で超満員。
完全アウェイの状態であったが、徹底した守りと果敢な攻めで初めての勝利をもぎ取った。

ダイジェスト版しか見ていないが、この試合、自陣で3人、4人と重なり合うようにブロックを作り、相手選手にシュートを打たせない鉄壁の守りが印象的であった。写真は、ロイター から拝借しました。

 

 

 

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何でもランキング~リンゴとナシ、どちらが好き?

2024年10月08日 | ギャラリー

週末の新聞(朝日)雑学版に掲載された何でもランキング。

今回のお題は・・・。

 

 

結果を拝見して、ナシ派が僅差ながら勝っているのには驚いた。

勿論、小生らは近年、リンゴがまずくなったと思っていたからこの結果も納得するが、それにしても、かってのリンゴに対するイメージは地に落ちたと言っても良いだろう。

記事の中で、ナシ(梨)の種類についての記述があったが、最近は、味の良さから「幸水」とか「豊水」が主流だが、透き通った味とシャキシャキした食感の「二十世紀」や、もう味は忘れてしまったが、「長十郎」などと聞くと懐かしさで胸がいっぱいになる。

ただ、ナシは旬の時期が短いのが欠点である。
番外として、拙宅では「ラフランス」を何度か楽しむ。

 

 

 

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豪打~竹田麗央選手

2024年09月30日 | ギャラリー

 

茨城県坂東市の大利根カントリークラブ西コースで開催されていた日本女子オープンゴルフで、21歳の竹田麗央選手が優勝した。

この試合、歴代最長と12cmを越す長いラフという難しいセッテングの中で戦われたが、彼女の持つ飛距離とグリーン周りの柔軟な対応は、他を寄せ付けなかった。

それにしても、彼女の270ヤード越えのティショットは魅力的である。

最終日、一緒に回った山下美夢有選手とは概ね40ヤードの差があったが、これは、次の(グリーンをねらう)ショットのクラブの番手を4つ上げることができ、その分ピンに寄せる確率が高くなる。

この優勝で「日本プロ」と併せメジャー2連勝とし、今年7つ目のタイトルを獲得した。

優勝インタビューで、将来世界のメジャーで優勝したいと語っていたが、それもそう遠くない内に実現するのではと思った。写真はゴルフダイジェストオンラインから借用しました。

 

 

 

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何でもランキング~ごめんなさいと言えますか?

2024年09月21日 | ギャラリー

過日の新聞(朝日)雑学版に掲載された何でもランキング。

その際のお題は・・・。

 

 

結果を拝見して、すごいなと思いました。

自分から「ごめん」ということで、その場を丸く、すばやくおさめるというのはよくわかります。

しかし、これは日本(つまり、階級意識のないフラットな)社会で成り立つことで、諸外国でも同じようにした方が良いとは言えません。

つまり諸外国において、特に被支配階級に属する人が、何につけ「ごめんなさい」などと言っていたら、いくつ首があっても足りないでしょう。

つまり、それは自らの非を認めることでありペナルテイの対象となります。雇用関係においては即解雇という場合もあり得ます。

ですから、これも時と場合によるというのが小生の考えです。

 

 

 

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人生の応援歌~長渕 剛を聴く

2024年09月09日 | ギャラリー

今朝、午前2時からのラジオ深夜便「ロマンティックコンサート」は、「長渕剛」特集であった。

途中で目覚め、眠れぬままこのコンサートを聴いた。

曲名は、下記のようなものであった。

 巡恋歌
 順子
 GOOD-BYE青春
 ろくなもんじゃねえ
 乾杯
 RUN
 ひまわり
 しあわせになろうよ
 とんぼ

いずれも、彼の人生哲学に貫かれた青春と人生への応援歌である。
特に、「乾杯」、「ひまわり」や「しあわせになろうよ」などに共感した。

乾杯の歌詞(ネットから拝借しました)

かたい絆に 思いをよせて
語り尽くせぬ 青春の日々
時には傷つき 時には喜び
肩をたたきあった あの日
あれから どれくらいたったのだろう
沈む夕陽を いくつ数えたろう
故郷の友は 今でも君の 心の中にいますか

乾杯!今君は人生の
大きな 大きな 舞台に立ち
遥か長い道のりを 歩き始めた
君に幸せあれ!

キャンドルライトの中の二人を
今こうして 目を細めてる
大きな喜びと 少しのさみしさを
涙の言葉で歌いたい
明日の光を 身体にあびて
ふり返らずに そのまま行けばよい
風に吹かれても 雨に打たれても
信じた愛に 背を向けるな

乾杯!今君は人生の
大きな 大きな 舞台に立ち
遥か長い道のりを 歩き始めた
君に幸せあれ!

乾杯!今君は人生の
大きな 大きな 舞台に立ち
遥か長い道のりを 歩き始めた
君に幸せあれ!

 

 

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赤旗が伝える米大統領選

2024年08月30日 | ギャラリー

 

29日付けしんぶん赤旗に面白い記事が出た。

米国大統領選挙についてである。

しんぶん赤旗は世界各国に特派員を配置しているが、ワシントンからの報告によると、共和党の中からも(民主党の)ハリス候補への支持が広がっているという。

それが、かって共和党中枢に属する人々だというから穏やかではない。

詳しくは、記事をご参照下さい。

 

 

 

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平安のスイーツ

2024年08月28日 | ギャラリー

NHK大河ドラマ「光る君へ」は、主人公のまひろ(紫式部)がいよいよ物語の執筆を始め、佳境を迎えています。

この先が楽しみですが、昨日のしんぶん赤旗に面白い記事が出たのでご紹介します。

当時、貴族の間で盛んに行われていた「蹴鞠」でひと汗流した後に、独特のスイーツを楽しんでいたというもの。

干飯を粉にして(現在の道明寺粉)甘葛で固め、椿の葉で包んだもののようですが、椿の葉の緑がつややかでいかにも美味しそうです。

 

 

 

 

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