けさのニュースをチェックすると、18日のニューヨーク株式のダウ終値は911㌦高で、一時上げ幅が1000㌦を超えた。その理由が新型コロナウイルスのワクチン開発への期待感が高まりだった(19日付・共同通信Web版)。そこで、アメリカメディアを検索してみる。「Moderna Coronavirus Vaccine Trial Shows Promising Early Results」(モデルナ社がコロナウイルスのワクチンの初期の臨床試験で有望な結果)の見出しの記事があった(18日付・ニューヨーク・タイムズWeb版)。
モデルナ社はアメリカのバイオテクノロジーの製薬会社。記事を読む。「The company said a test in 8 healthy volunteers found its experimental vaccine was safe and provoked a strong immune response. It is on an accelerated timetable to begin larger human trials soon.」(同社によると、健康なボランティア8人を対象にテストを行なったところ、この実験用ワクチンは安全で、強い免疫反応を引き起こすことがわかったという。近いうちに大規模な臨床試験を開始する予定である)。この3月からNIH(国立衛生研究所)と共同で、ワクチン開発を進めてきた、とある。
第1段階の臨床試験では、18歳から55歳の45人が対象となっているが、今回発表した結果は8人分にとどまっている。臨床試験全体の結果の公開がまだ示されていない。600人を対象とした第2段階の試験をまもなく開始、7月には健康な数千人を対象とした第3段階の試験を前倒しのスケジュールで進める。記事では「急ぐと安全性が損なわれ、結果的にワクチンが効かなくなったり、患者に害を与えたりするのではないかという懸念が科学者の間に広がっている」との懸念も示している。ただ、全体的な記事のトーンは、「offering a glint of hope to a world desperate for ways to stop the pandemic.」(パンデミックを食い止めようと必死になっている世界に希望の光を与えている)と前向きだ。
そしてきょうの東京株式は日経平均が335円高で始まり、上げ幅は一時500円を超えている。ニューヨーク株式の「ワクチン高」の流れを引き継いでいるのだろう。確かに暗いニュースが蔓延する世界で希望の光になってほしい。このワクチンの普及で、来年は東京オリンピックも盛り上がってほしいと願う。
⇒19日(火)午前・金沢の天気 くもり
「⇒ニュース走査」カテゴリの最新記事
★帰らぬ拉致被害者 家族は無念の想い 能登での拉致1号事件から48年
★そもそもなぜトランプ大統領はWHOを毛嫌いするのか 脱退通告の根深い背景
☆予断を許さない能登半島地震 犠牲者は500人超え
★北陸「晴れもつかの間」 暗雲漂う・・・「関税男」がアメリカ分断、「戒厳令」対立の韓国
☆輪島市の成人式アニメポスタ- 永井豪記念館の再建を復興シンボルに
★能登の二重被災で踏ん張る食品スーパー 地域の生活守り復興拠点を目指す
★「非常戒厳」が裏目に レームダック化したのか韓国・尹大統領
★プラごみ国際条約ようやく合意へ 日本海沿岸国で汚染対策条約を
☆トランプ・安倍は笑顔でゴルフ外交 石破総理は友好関係を築けるのか
★北朝鮮のICBM発射は核実験の前触れ予告なのか
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます