好奇心旺盛なおばさんのワクワク日記

勉学優先のセン業主婦!
遠くに見える富士山を眺めつつ、ワクワクしながら学習などにいそしむ日々を書き綴っています

『出雲国風土記』脱落本と補訂本

2024-03-02 22:25:03 | 風土記
 風土記の配布資料を見ながら復習をしていると、今更ですが気になる箇所がでてきます。
 その中の一つ、古田氏本という脱落本があるのですが、そのルーツを遡ると梵舜の書写を経ていると書かれています。

 永仁五年(1297)に浄阿という人物がそこに伝わっていた写本を書写し、浄阿の書写したものを文禄四年(1595)に梵舜が書写していることが奥書から判断できる。(『解説 出雲国風土記』島根古代文化センター編より)

 梵舜といえばすぐに頭に思い浮かぶのが梵舜本『古事記』です。
 國大のデジタルライブラリーにあったはずと「上代文学関係」をクリックして見ると、「梵舜筆(上巻)室町時代末期写 梵舜本」があり「解説」に解題もありました。

 上巻が梵舜筆、中・下巻は別筆。 (← これ大事!)
 この解題の最後に
 内閣文庫蔵の秘閣本は梵舜本を書写したものである。これは徳川家康の図書収集事業の一環として五山の僧に梵舜所持の古事記を書写せしめたもので、その日記『舜舊記』慶長19(1614)年11月26日条、幕府書物奉行近藤正斎『右文故事』に詳しい。なお、秘閣本は梵舜本上巻の錯簡を踏襲する。
 とあります。

 昨夜のうちに、『舜舊記』を探し、国立公文書館からゲット
 『舜舊記 十八』(108/131)に「十一月小・二十六日」がありました。

 この『舜舊記』、天正11年から始まり寛永9年で終わっているのですが、なかなか興味深いことが書かれています。
 慶長20年の一葉には「大坂落城事五月七日」と書かれています。

 残念ながら文禄四年の分はありませんでした
 風土記を書写したって記事があったら最高なんだけど?
 天正11年から文禄5年へと間が飛んでいるので、見つかっていないのかなぁ~~~ ?
 
 最初からザットでも見ていきたいのは山々なれど、3文書の校正が入ったので中断せざるを得ず、後日のためにここまでの経過を記しておきます

 作業が済んだら、風土記の復習をして、『舜舊記』を読む!
 あ~~、風土記の予習もしなくては。
 明日は棋王戦だっけ? お米も買いに行かなくちゃいけないんだったぁ~

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『新編荷田春満全集 第3巻』

2024-03-02 10:53:50 | 風土記
 昨日届いた『新編荷田春満全集 第3巻 (日本書紀・風土記)』を早速読み始めました。
 編集委員の中に懐かしいお名前がありました。
 故青木周平先生には日本書紀を習いました。そして故城崎陽子先生からは萬葉集。私よりずっとお若かっただけに未だに残念に思えてなりません。

 『古事記』の講座の時、中村啓信先生は青木先生は素晴らしい業績を残されましたと話されていました。その時期からすると、この『荷田春満全集』のことだと思われます。

 買いたいなぁ~と思いつつもすぐに必要というわけではなかったので手が出ませんでした。今回この1冊を買ったのは、『出雲国風土記考』の写本のことで確認したいことがあったからです。
 国立公文書館で提供されている『出雲国風土記考』と、講座で配布された翻刻資料とで随所に相違があって気になっていたのです。国立公文書館のほうは、もしかしたら在満本じゃないかと。

 青木先生の解題「『出雲風土記 春満考』(自筆稿本)と『出雲風土記考』(成稿本)」を読んで疑問が氷解しました

 東丸神社に現存する荷田春満の自筆草稿本は内題の「出雲風土記 春満考」が自筆だそうです。 
 そして、成稿本とは、荷田在満の奥書をもち、自筆草稿本にはない後半部も完備した転写本である。と書かれています。
 この在満の奥書も自筆ではないそうです。

 となると、春満自筆の影印本を見てみたい、となるのが自然の流れ? で、調べて見たのですが、残念ながら見つかりませんでした

 翻刻されている「在満本 出雲風土記考」と国立公文書館の写本とが一致しているので写本と見比べながらくずし字の勉強もできます

 この本欲しいなぁ~と思った時は早めに決心すべき、と今回はつくづく思いました。
 『出雲国風土記 地図・写本編』、迷っているうちに在庫切れになっていました
 古書でも出ていない・・・

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