みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

眠る記憶

2007年10月26日 23時09分07秒 | 気ままにお出かけ
rock000.jpg: 金華山にて。板状節理
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.0, SS=1/125s), -1.3EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

金華山の登山道沿いには、あちこちに岩石が顔を出しています。ところどころに板状節理も見えました。

rock001.jpg: 金華山にて。板状節理
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.0, SS=1/100s), -0.7EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-2), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

板状節理は、薄い板が何枚も重なったような構造をしています。地球もずいぶん不思議な形を作るものです。

節理は、流れ出た溶岩が冷えるときに形作られます。太古の昔、この場所に膨大な溶岩が流れ込みました。人間の想像をはるかに超える量の溶岩が流れ込みました。溶岩はあたりを埋め尽くし、何もかもリセットしました。

そんなマグマの痕跡 (こんせき) に、草が生えています。おっきなおっきな地球の記憶も、今では深い眠りの中。

関連リンク:
香川県立五色台少年自然センター: 溶岩の芸術作品「板状節理」「柱状節理」
群馬大学教育学部 早川由紀夫研究室: フィールド火山学 7.8 柱状節理と板状節理

緑のトンネル森の中

2007年10月25日 19時36分03秒 | 草木をめでる
road016.jpg: 金華山にて。七曲登山道
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.0, SS=1/60s), -0.3EV (Spot metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=38mm (35mm-equivalent: 57mm)

金華山の登山道。金華山にはいくつかの登山道が通っています。この七曲登山道はファミリー向けのなだらかなコースです。

金華山は、江戸時代には天領として保護され、戦後も国有林として保護されてきたため、昔ながらの森が残っています。山頂まで車道は通っておらず、登るには歩くかロープウェーに乗るしかありません。

緑のトンネルの中を続く道。

森の中ですが、道は広くて安心して歩けます。

ブログ開設3周年

2007年10月24日 19時31分17秒 | 日常のあれこれ
10月24日はブログ開設記念日です。このブログも今日で3周年を迎えました。いつの間に3年も経ったのでしょうか。

カウントによると、2004年10月24日から2007年10月23日までの3年間で書いた記事は1153件。ページビューは23万8千件、アクセスIP数は延べ8万9千件を超えました。ありがとうございます。

ブログ開設当初はツッコミやバカ文を中心に書いていました。幼稚園児並みに突拍子もなく次々とアホなものが出てくるという意味でブログに「みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱」というタイトルをつけました。

それが、いつの間にやら写真ブログになっています。実態に合わせてブログタイトルを改題したほうがいいとは思うものの、なかなかいいタイトルが思い浮かびません。ブログ開設2周年のときも同じことを言ってたっけ。

撮影のときにISO感度をうっかり戻し忘れることが多いので、磯野 (ISOのうっかり) 八兵衛なんて面白そうです。広角レンズが大好きだから「広角屋」を屋号にして、「広角屋磯野八兵衛日記」にしてはどうでしょう。でも、八兵衛は男性の名前です。残念ながら採用できません。

うっかり八兵衛がダメなら、忘れん坊将軍はどうだ! ……って、どうして時代劇なんだよ。

うーん、どうしましょ。

(2007年10月31日追記) ブログ3周年に合わせて、ISO感度の設定をド忘れする忘れん坊戦隊が始動しました。これからもよろしく。

去年のアルバム (10月) 後編

2007年10月23日 22時44分46秒 | 日常のあれこれ
tower003.jpg: 名古屋テレビ塔の夜景。塔の下のカフェ
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=2.8, SS=1/15s), +1.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

頭上でX字形に交差するアーチ。都市には幾何学的な造形があふれています。そんな幾何学的な造形が特に強調されるのが夜。昼間は何てことのない風景も、夜になると急に魅力的になります。構造材の間近から照明が当たるためでしょうか。

night013.jpg: 城崎温泉の夜景。道端の行灯と人力車
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=3.3, SS=1/15s), ISO200, WB=Flash (-2), f=26mm (35mm-equivalent: 39mm), Shadows brightened

この構図では、背後の人力車が夜闇 (よやみ) に浮かび上がるように撮ろうとすると、手前にある行灯 (あんどん) が明るく写りすぎてしまいます。1年前は撮影時にまったくフィルターを使っていなかったため、撮影後に画像処理で暗部を持ち上げました。今なら、迷わずハーフNDフィルターで行灯の明るさを抑えるところです。

ship011.jpg: 夜の帆船「海王丸」
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=4.2, SS=1/13s), -0.3EV (Matrix metering), ISO500, WB=Sunny (+0), f=50mm (35mm-equivalent: 75mm)

夜景は、あまり考えずに撮っても見栄えがする写真に仕上がります。そういう意味で、夜景は初心者にぴったりの題材です。一方、夜景にばかり頼っていると写真の構成力が上がらないかも、と危機感を覚えることもあります。

ship018.jpg: 帆船「海王丸」のマストとロープの綾
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.5, SS=1/640s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=50mm (35mm-equivalent: 75mm)

私の撮り方は、基本的に被写体に寄り添って撮るスタイルなので、望遠で撮ることはほとんどありません。正確に言えば、望遠で撮りたいと思うことがほとんどありません。望遠レンズというのは、遠くからコソコソ撮っているみたいで落ち着かないのです。結局、17-70mmのレンズでほぼ事足りてしまいます (単焦点レンズは買わないのかって? その話はまた別の機会に)。

レンズの望遠側を使うのは、遠近感を圧縮するときと接写するとき。この写真では、圧縮する意図を持って焦点距離を75mm (35mm判換算) に設定しています。75mmはたいした望遠でもないのですが、75mmで撮るために岸壁ギリギリまで下がらなければなりませんでした。海王丸って大きい。

ship026.jpg: 帆船「海王丸」の実習生たちと陽光を透かす帆
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=8.0, SS=1/500s), ISO200, WB=Sunny (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm), Shadows brightened

最後の1枚は、実習生たちの記念写真に割り込んだもの。ほとんど人を撮らない私にしては珍しい写真です。実習生を真正面から撮っても帆船の乗組員というイメージは出ないので、下から見上げて構図の中に帆と空を入れました。

下から見上げたことで実習生の若々しさが強調されたのは嬉しい誤算。人を撮ることがないので、学生を下から見上げるとどう写るかなんて計算していませんでした。もう一度撮るなら、ここでもハーフNDフィルターを入れて帆と空の明るさを抑えたいです。



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2007年10月22日 22時32分34秒 | 日常のあれこれ
bridg010.jpg: 餘部鉄橋と民家、配達の軽トラック
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=4.5, SS=1/50s), ISO200, WB=Cloudy (-2), f=21mm (35mm-equivalent: 31mm)

毎月1回の蔵出し企画として、1年前に撮った写真を振り返っています。1年前に撮った写真を見返して、撮影スタイルや趣向の変化をたどります。今回は、2006年10月に掲載した写真から10枚選びました。

1枚目は餘部 (あまるべ) 鉄橋の下でのスナップ。

私の撮影スタイルは、特定の被写体と構図をイメージしてその狙いどおりの写真を撮ろうとするのではなく、その場の雰囲気にどっぷりと浸かり、全身で感じた中から撮っていくスタイルです。自然科学になぞらえて言えば、帰納的な撮り方。

それに対して、特定のイメージや構図を狙って撮る、いわば演繹 (えんえき) 的な撮り方もあります。ただし、この撮り方は私のスタイルではありません。

餘部鉄橋を訪ねたときも、ずっと鉄橋の周辺を歩き回っていました。歩き回るうちに、餘部鉄橋が地域に溶け込んでいる様子が伝わってきました。鉄橋が、「鉄橋を撮っても鉄橋は撮れない」なんて禅問答のような真理を教えてくれました。これも、帰納的な撮り方をしていたからこそ気づいたことです。

帰納的な撮り方を主柱に据えて、その補助として過去の経験を演繹的に応用する。そんな撮り方をしていきたいです。

statn016.jpg: 餘部駅のホーム。雨が降る中、木陰から
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.5, SS=1/125s), 0.0EV (Spot metering), ISO800, WB=Cloudy (-2), f=45mm (35mm-equivalent: 67mm)

餘部駅で雨宿り中の1枚。木の陰で雨をしのぎながら列車を待っていました。しっとりと湿った緑の優しげな表情に心を洗われて、片付けたカメラをもう一度引っ張り出して撮影したものです。

カメラを片付けた後に偶然出会った光景に目を奪われ、撮りたくなることも多いです。撮りたくなっても、もう一度カメラを引っ張り出すのが面倒だと思ってその場を立ち去ることもあります。機材の準備が面倒だと言ってちゃいけないね。反省。ただし、一眼レフカメラの取り回しが決して楽ではないことも、ひとつの問題だと思います。

bee024.jpg: キバナコスモスとミツバチ
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=6.3, SS=1/200s), ISO200, WB=Sunny (+0), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

一心不乱に蜜 (みつ) を集めるミツバチ。去年は昆虫もよく撮っていました。今年は風景ばかり撮影していて、あまり生き物を撮っていない気がします。

背景の花はもう少し左にあるとバランスがよかったでしょう。ミツバチの背後に花が来たせいで、ミツバチの体が背後の花の色に溶け込んでしまい、ミツバチの存在が引き立っていません。

cow0002.jpg: 牛舎で草を食べる牛
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=4.5, SS=1/40s), ISO200, WB=Cloudy (+2), f=34mm (35mm-equivalent: 51mm)

嬉しそうに干し草にむしゃぶりつく牛たち。純粋な喜びが伝わってきます。

でも、この牛たちは牛乳生産マシーンとして生まれています。

生まれて数日で母牛から引き離され、母牛の乳ではなく粉ミルクを飲まされ、角を切り落とされ (痛い思いをさせられ)、人工的に種付けされて子牛を生まされ、乳が出る状態にさせられ、子牛を生んだと思ったら人間の手で子牛を引き離され、搾乳を繰り返され、また種付けされ、何年かこのサイクルを繰り返して肉牛として処分されます。

完全に「産む機械」、「乳を出す機械」です。

そんな運命を分かっているのかいないのか、干し草を嬉しそうに食べる牛たち。

自分がどうなるかなんて、本当はどうでもいいことなのかも知れません。今が充実していれば、それでいいのかも知れません。

cow0012.jpg: ミルクを飲む子牛
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=4.5, SS=1/80s), ISO400, WB=Cloudy (+2), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

動物は素直なので、表情をたどるのも楽しい。

ずっと撮ってなかった動物をまた撮ってみるのもいいかも。



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