花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

霧島の紅葉 山麓の色づきに期待  2014/11/07 (鹿児島)

2014-11-12 17:20:42 | 霧島連山
霧島連山は10月下旬から11月にかけて紅葉シーズンを迎え、観光やトレッキングでにぎわいます。11月7日に宮崎県えびの市白鳥方面の紅葉を見てきました。10月上旬に台風が2週連続で襲来し、強風の影響を受けた所では枝葉がかなり傷んだようです。

丸尾の滝




丸尾交差点を霧島神宮側に右折するとすぐの観光スポットです。9時過ぎに立ち寄りましたが、まだ訪れる人は少なく周囲の楓はまだ緑葉でした。滝のすぐ下流の橋から下に見える紅葉は渓流との組み合わせがきれいです。
15時半頃に通ったときは滝に光が差して虹が見えていました。路側帯は満車で立ち寄ることができませんでした。

白鳥神社外苑 県道脇の楓


白鳥神社駐車場横


日本武尊(ままとたけるのみこと)石像 白鳥神社境内


道路脇の楓は大きくて目立ちますが今年は枝葉が少ないように感じました。すぐ横に電線・電柱があり、最近は周囲の木が茂り撮影しづらくなっています。少し色づいていますが、紅葉のピークを過ぎると落葉が早いです。

白鳥神社に上がると駐車場周辺も境内も色づいておらず、紅葉は下旬になりそうです。すぐ近くにある白鳥温泉下湯公園の楓は少しだけ色づいていました。









ここは温泉客が多く、特に週末や休日はにぎわいます。紅葉があり撮影には手頃な場所です。今年は表年の山柿の葉が光にきらめいていました。

道路脇の紅葉






路側の広い場所に車を止めて少し歩いて撮影しました。紅葉のピークを過ぎたような、もともと葉が傷んで枯れ上がったような感じの木が多かったです。色に鮮やかさがなく赤錆色で枯れて縮んだ葉が目立ちました。

みやま荘から高千穂河原方向に進んだ砂防ダム付近の紅葉








大半が落葉した枝先


みやま荘は8月で閉鎖されていました。多くの温泉客が訪れていましたが、「売物件」の看板横には岩に植えられた松でしょうか、盆栽が枯れていて哀れを誘いました。周辺の木々も心なしか元気がないようで色付きが悪く枝葉が痛んでいました。

帰り道は別荘地を過ぎて霧島神宮近くから丸尾を走りました。神宮付近の楓は台風の影響が少なかったようで緑葉ですが傷みは見られませんでした。下旬にかけての色づきに期待しましょう。
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霧島連山 登山規制はどうなっているか 2014/11/07 (鹿児島)

2014-11-12 15:45:14 | 霧島連山
えびの高原の硫黄山に火口周辺警報が出されたのは10月24日でした。11月7日、紅葉シーズンで訪れる人の多い霧島連山の様子を見てきました。

鹿児島から高速道路を利用して霧島に入り、丸尾交差点を直進し霧島いわさきホテル手前からの南側風景です。


右手に鹿児島空港、左側は桜島です。さらに画面外左手には大隅半島が広がっています。霧島と桜島の間には高い山がないので錦江湾に浮かぶ桜島が良く見えます。最近は大気汚染が進み見晴らしが悪いのですが、この日は良く見えました。

大浪池登山口を9時半頃に通過しましたが、既に道路両側の路側帯は満車でした。硫黄山に火口周辺警報が発令され、宮崎県小林市の生駒高原側に通じる県道はえびの高原三叉路で通行止めです。えびの高原から白鳥方面は通行できます。

えびの高原三叉路 左奥の硫黄山・小林方面へは通行止め


えびの高原駐車場から見る硫黄山


新燃岳などの活動情報


登山路の規制情報


えびの高原駐車場、道の駅、売店などは硫黄山から1kmほどの位置にあります。すぐ目と鼻の先です。今後火山活動が表面化した場合は警戒範囲が広がり、この付近は立入規制されるものと思われます。

ただし、この日に見た範囲では全く硫黄山に変化はなく普段どおりの秋景色でした。えびの高原ホテルも通常通り営業しています。10時前ということもあり、臨時駐車場は閑散としており訪れる人はまばらでした。硫黄山横を経由して韓国岳への登山ができないことよりも、高原散策や、白紫池、六観音御池、不動池などの池巡りができない影響が大きいように感じました。

県境から大浪池に至る登山道、大浪池登山道を経由して韓国岳山頂への登山ができます。硫黄山側からの登山、硫黄山側への下山はできません。韓国岳から獅子戸岳~新燃岳~中岳の縦走路は現在も利用できません。甑岳へは白鳥温泉下湯から白鳥山を経由して登山は可能ですが、往復6時間以上かかるようです。

白鳥方面で紅葉撮影後、13時50分頃に大浪池登山口に立ち寄りました。この時間も道路両側とも満車でした。登山道入口には退避舎が整備され、警戒情報などが表示されていました。

登山情報


新燃岳周辺の案内図


警戒を呼びかける表示


14時頃に新湯に立ち寄り、新燃岳を撮影しました。雲ひとつない好天で火口からの噴気や水蒸気は見えませんでした。「うさぎの耳」と言われる南側の岩山とその斜面はいまだに噴石が覆いつくし緑は見えません。


山火事で消失した山林 上は「うさぎの耳」


2011/01/26 新燃岳噴火の様子 右側は中岳方向 左手の赤い点は山火事


美しい自然景観に恵まれ多くの人々を魅了する霧島連山は火山地帯です。木曽御嶽山の悲劇を教訓に常に警戒注意が必要な山でもあります。

11月下旬にかけて霧島の紅葉は山麓に下りて行き、特に霧島神宮付近の紅葉が期待されます。えびの高原と新燃岳周辺では立入規制もありますが観光地の温泉・ホテルなどは通常営業しています。霧島が輝くこの季節は観光にドライブにお勧めです。次のブログでは紅葉などを紹介します。
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霧島連山の硫黄山に火口周辺警報 2014/10/24 (宮崎県)

2014-10-24 13:44:25 | 霧島連山
10月24日10時、紅葉シーズンが始まった霧島連山の硫黄山に火口周辺警報が出ました。

硫黄山(いおうやま)は韓国岳(からくにだけ)登山口の北西側にあります


12時過ぎ、鹿児島のMBCニュースは次のように伝えています。

霧島連山のえびの高原、硫黄山からおおむね1キロの範囲では小規模な噴火の可能性があるとして、鹿児島地方気象台は24日火口周辺警報を出しました。

気象台によりますと、霧島の韓国岳付近や硫黄山付近では去年12月以降、火山性地震が時々発生しており、今年8月20日には硫黄山を震源とする火山性微動が初めて観測されました。この際、火山性微動は7分ほど続き、傾斜計では北西の斜面が隆起するような変動が観測されました。

こうしたことから気象台では「えびの高原、硫黄山の周辺では火山活動が高まっており、おおむね1キロの範囲では小規模な噴火の可能性がある」として24日午前10時に火口周辺警報を出して警戒を呼びかけています。硫黄山の火口1キロはほとんどが宮崎県側ですが、県境に近いことから県では周辺道路の規制を検討するとともに、登山客への周知を図りたいとしています。(引用終わり)

韓国岳から見た硫黄山 撮影 2014/01/10


甑岳(標高1301m)と硫黄山(1310m)


えびの高原周辺の位置関係


上の画像3枚は今年1月10日午後、韓国岳から撮影したものです。硫黄山は硫黄採掘が行われていた時期があり、10年ほど前までは小規模な水蒸気があちこち上がって硫黄の臭気がしていました。

硫黄山は韓国岳の北西山麓に位置し、山と言うよりも小高い丘状になっています。水蒸気が出ていた山頂付近でも一部にミヤマキリシマの開花が見られます。かつては観光道路脇にも勢い良く水蒸気が噴出して観光の目玉になっていましたが、今年6月に訪れたときは周辺も含めてそのような光景は見られませんでした。

それだけに今回の火口周辺警報は実感が伴わず意外な気がします。木曽御嶽山での火山災害を教訓に多くの人が訪れる時期でもあり、わずかな兆候でも早い段階で警報を出したのでしょう。

霧島連山は鹿児島・宮崎の県境に位置し熊本県からも近く、多くの観光客やトレッキング(山歩き)の人たちで賑わいます。特に10月下旬から11月上旬にかけては観光道路周辺でも紅葉が美しく、団体客も多く訪れます。えびの高原は標高1200m、風光明媚で山歩きや周辺散策など観光拠点です。ホテル、売店、駐車場、キャンプ場があり、冬はアイススケート場も営業しています。

硫黄山と背景は白鳥山 以下の画像撮影日 2014/06/14


硫黄山から韓国岳(標高1700m)に向う人たち


硫黄山斜面の林


硫黄山に夏場だけ現われる小さな池


周囲の林に咲くオオヤマレンゲ


初夏を彩るミヤマキリシマ


天然記念物 ノカイドウ 撮影 2014/05/03


観光業界にとっては初夏のミヤマキリシマ開花時期と並び紅葉シーズンは一番の書き入れ時。どのような防災対策、事前の備えをするのか関係者に緊張が走っていることでしょう。

何事もなく過ぎれば良いですが、もしも噴火すれば多くの人が集まる観光地であり被害は計り知れません。硫黄山だけでなく周辺でも噴火の可能性があるとされていますので、観光道路横で噴火しないとも限りません。私も紅葉撮影を計画していたので大変気がかりです。

追記:立入規制などの情報 10月24日21時 追記

硫黄山周辺およそ1km以内に立入規制


画像は環霧島会議による霧島火山防災マップから引用(硫黄山周辺図)

交通規制情報 10月24日20時段階 テレビ報道による

1 宮崎県の県道1号線は、生駒高原南側の小林市環野地区(旧料金所)で通行止め
  えびの高原までの約13km区間は当分の間通行できません。

2 白鳥公園側からえびの高原ホテル前を経由して鹿児島県霧島市側へは通行できます。

3 鹿児島県霧島市側からえびの高原ホテル前までは通行できます。
  えびの高原交差点から硫黄山・小林方面へは通行止めです。

トレッキングへの影響 (個人的推定による参考情報)

 詳細は不明ですが硫黄山からおおむね1km以内は立入規制のため

 韓国岳、硫黄山、甑岳、白鳥山は登山禁止となりそうです。

 不動池、六観音御池、白紫池周辺への「池巡り」も禁止と思われます。

 現段階では大浪池、高千穂峰への登山規制はないものと思われます。

警戒範囲や交通規制、立入規制については気象台や自治体の指示に従い、最新情報にご注意ください。
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守りたい霧島のオオヤマレンゲ 2014/06/14 (宮崎県えびの市)

2014-06-14 19:03:42 | 霧島連山
鹿児島と宮崎県境にある霧島では梅雨時にオオヤマレンゲの白い花が咲きます。6月14日、曇り空の霧島山麓にオオヤマレンゲを訪ねました。オオヤマレンゲはモクレンの仲間ですが、霧島では個体数が少なく生育環境の悪化で保護区域が設定されています。

10年程前までは、えびの高原の硫黄山北西部にオオヤマレンゲが群生していました。岩場の急な斜面ですが道路から近いため、美しい花に多くの人が集まり、周囲の木が枯れ根元が踏み固められ、個体数は年毎に減少しています。現在は周囲にロープが張られて立入が規制されていますが、この付近では絶滅が危惧されています。

保護区域の看板


立入規制のロープ


開花の様子 望遠レンズで撮影


枯死したオオヤマレンゲと周囲の木


次は別な場所に一本だけ残る貴重なオオヤマレンゲです。こちらは民間団体で保護活動をされているようです。うれしいことに今年も元気に花を咲かせていました。昨年の様子はこちらのブログ記事をご覧ください。



近くにはミヤマキリシマが残っていました


白い花は数日で茶色く色あせます


蕾も多くありました


掌に入るほどの可憐な花です


白熱灯を思わせる色合い


白木蓮や蓮などが上向きに咲くのに対して、オオヤマレンゲはうつむきかげんに咲いて実に可愛らしい表情です。うっすらと甘い香りもあるので、つい近づいて匂いを嗅ぎたくなります。近くで大きく写したいと思うのは人情ですが、木を傷めないよう大切に守っていきたいものです。

雨の多い時期だけの小さな池


今年は梅雨入り後に雨が降り続き雨量が多い地域もありますが、九州南部は例年よりも少ないようです。この池も半分以下の水位です。ミヤマキリシマの花が満開の頃は水面に映りこんできれいなところです。

韓国岳の山頂付近はミヤマキリシマが見頃で山歩きの人が多く、道路沿いには車が一杯止まっていました。山麓のミヤマキリシマは花が終わっています。えびの高原は徐々に静かさを取り戻す頃です。
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霧島のミヤマキリシマが見頃です 2014/05/22 (鹿児島・宮崎) 

2014-05-23 14:55:29 | 霧島連山
鹿児島・宮崎の県境に位置する霧島連山でミヤマキリシマが見頃を迎えています。5月22日は霧島連山の南東側にある高千穂河原から北東側に歩いてミヤマキリシマを見てきました。

高千穂河原を訪れる人は高千穂峰登山客と中岳自然散策路への山歩き、駐車場周辺の散策がメインです。これらの登山道や散策路とは別に宮崎県の皇子原に通じる古い道を歩きました。

駐車場利用料金が上がっていました


画面奥の山が高千穂峰に通じる「お鉢」火口の縁


駐車場横のミヤマキリシマ


霧島神宮古宮跡のミヤマキリシマ


白い花のミヤマキリシマ


霧島がにぎわうのはミヤマキリシマの咲く5月下旬から6月初旬です。霧島連山のミヤマキリシマ鑑賞は散策程度なら高千穂河原とえびの高原周辺が手軽です。登山では韓国岳、大浪池、大幡山、高千穂峰などで楽しめます。

現在は新燃岳火口周辺1km以内は立ち入り規制されています。新燃岳、獅子戸岳、中岳への登山はできません。えびの高原と高千穂河原間の霧島縦走もできません。

ミヤマキリシマは高さ1m程度のツツジですが花の色形が微妙に違いがあります。以前は白い花も見かけましたが殆どが盗掘されたようです。高千穂峰登山道途中にある霧島神宮古宮跡の事務所横には白花が植えられています。

高千穂峰へ通じる斜面


アップ画像 右側に登山者が見えます


枯れた黒松と背後は中岳


新燃岳の噴火で降り積もった火山礫


高千穂峰を右に見て、左手には中岳の見える瀬田尾(せたお)付近は火山礫が降り積もってミヤマキリシマも枝先が枯れています。2011年の大噴火から4度目の春、次第に枯れ枝も目立たなくなっていますが、立ち枯れた黒松の細枝が落下し始めています。

この付近は中岳方面に通じる自然散策路のように整備されていません。訪れる人は少なく風の強い日は枯枝落下の危険性が高いと思われます。狭い道を外れると自然林で見通しが利かず、迷いやすいので特に霧や雨の日の単独入山はお勧めできません。

回復が進むミヤマキリシマ


枯枝が少し目立たなくなっています


道沿いのツツジ


ミヤマキリシマはツツジの一種ですが、一般の山で見かけるようなツツジもあります。例年6月初旬にはえびの高原周辺のミヤマキリシマが見頃になり、中旬には韓国岳山頂部で見頃となります。休日には駐車場や登山口は大変混雑しますので早めにお出かけください。昨年5月のミヤマキリシマの様子はこちらのブログ記事をご覧ください。
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霧島の春 カメラ散歩 2014/05/03 (宮崎・鹿児島)

2014-05-06 09:10:42 | 霧島連山
今年の大型連休後半スタートの5月3日、霧島方面のカメラ散歩です。湧水町魚野に立ち寄って、白鳥経由でえびの高原へ向いました。ノカイドウの記事はこちらです。

PM2.5の影響でしょうか 霞んだ夜明け(左下は川内川)




雲海など全くなく単に見晴らしの悪い朝で霧島連山は見えませんでした。画面外右側に「緊急ヘリ離発着場」の看板が新しくできていました。霧の深い朝、平野部に着陸できないときも、ここなら大丈夫なのでしょう。画面内の看板は霧島連山と雲海を説明したものです。

白鳥神社道路沿いの楓大木


道沿いの三つ葉ツツジ


キリシマミズキ


えびの高原でノカイドウを撮影後に小林方面に進むと山桜に出会いました。新緑の木々と山桜の取り合わせが爽やかです。平地ではとっくに終わった桜に再び出会えて得したような気持ちです。楓などの新緑が鮮やかでした。











鹿児島方面への帰り道、10時頃のえびの高原はどこも車がぎっしりあふれていました。えびの高原ホテル跡地も500円駐車場の準備中でした。大浪池登山口付近も車が一杯で近くの路側に車を止める人が多く見られました。

霧島いわさきホテル(旧林田温泉)を過ぎると道路右手に硫黄谷噴気地帯があります。噴気中には有毒物質が含まれているため、この付近に長時間留まることは危険です。幸い(皮肉にも?)広い駐車スペースがあるので久しぶりに立ち寄りました。

危険を知らせる看板


道路西側の噴気地帯


噴気の横にツツジが咲いています


山藤


庭園跡に残ったようなツツジ


まだ藪椿も咲いていました


林の中には露天風呂もあります(右中ほど)


前回は5年ほど前に訪れましたが、風向きが悪く有毒ガスを吸い込んだためか頭痛がひどくて半日以上も悩まされました。この日はそれほどのことはなかったのですが長居は無用(危険)な場所です。ツツジは酸性土壌に強いと言われていますが、立木が枯れる有毒ガス噴気地帯に咲くとは驚きです。

道路横の噴気は珍しいので撮影する人も見かけますが短時間で切り上げるのが無難です。今月中旬にはミヤマキリシマが見頃を迎え、6月中旬にかけて霧島はさらに賑わいを増します。

10時半過ぎ霧島を後にすると、山をめざす対向車がひっきりなしに続いていました。もう駐車場は一杯ですよと教えてあげたくなりました。11時過ぎの高速道路は鹿児島入りする県外ナンバー車が9割方、いずれも先を急ぎ通勤時間帯並みの通行量でした。
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霧島えびの高原 野海棠(ノカイドウ) 2014/05/03 (宮崎)

2014-05-05 17:03:45 | 霧島連山
ノカイドウはバラ科リンゴ属の植物で霧島えびの高原だけに自生する固有種の天然記念物です。花海棠やリンゴと同じような白い花を咲かせます。この日は7時前から8時半頃まで保護区域内を散策しながら撮影しました。

この案内板は旧えびの高原ホテル入口にあります


鹿への餌やりを禁止する説明版


蕾が膨らんだノカイドウ


大雨による土砂流出、日照不足、鹿の食害で個体数は減少傾向です。絶滅危惧種1B類に分類されています。昨年の親株は256株とされていますが、きれいに花を咲かせる木は10本程度です。

幼木が保護されていますが花をつけるまで30年もかかるそうです。かなり気の長い保護作業です。生息地保護のため河川護岸整備、日照を妨げている木の伐採、施肥などが思いつきますが・・・・・・付近一帯が天然記念物に指定されているためできないようです。

防護ネットや入口ゲートが設置され鹿の侵入防止対策がされています。道路沿いに出てくる鹿は可愛いものです。つい餌をあげたくなりますが、鹿の増殖につながり樹皮食害を悪化させる一番の原因です。交通にも影響があるので車内からの餌やりはやめてほしいものです。

金網で保護された日陰ツツジ


日陰ツツジは美しい黄色い花をつけますが、鹿の好物で食害により霧島ではあまり見られません。崖地や岩場など鹿の近づけないごく一部だけに残っています。

赤い蕾は膨らむにつれて桃色に変わり、白い花を咲かせます








時々霧が出て花の撮影には好都合でした


防護ネット


枝の様子 鳥は止まりにくいようです


蕾は膨らむにつれて赤から桃色に変わります。緑葉と白い花、蕾の赤色と桃色の対比が美しく訪れる人をなごませてくれます。開花が進むと白い花だけになり美しさは半減します。見頃としては、花の咲き始め数日間がお勧めです。







この後は小林方面に移動して山桜などを撮影し、噴気の出ている硫黄谷にも立ち寄りました。別ページに記事と画像を掲載します。
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新燃岳大噴火から3年 霧島連山 2014/01/21 (鹿児島県)

2014-01-21 16:57:20 | 霧島連山
鹿児島・宮崎両県にまたがる霧島連山の新燃岳(標高1,421m)大噴火から3年が過ぎようとしています。2011(平成23)年1月26日午後に大規模な噴火が始まり翌27日までが活動のピークでした。周辺に火山礫などによる被害をもたらしました。

特に1月26日以降は風下の宮崎県高原町から都城市付近にかけて火山礫や火山灰が大量に降り積もり、交通が遮断され市民生活に大きな影響が出ました。また、2月1日朝には爆発に伴う強い空気振動で南西側の霧島市でホテルや病院などのガラスが割れる被害が発生しています。

大浪池に設置された監視カメラの画像 2011/01/26 午後 


南東側斜面に降り続く噴石 2011/01/26 新湯から(以下の画像も同一地点で撮影)


今年1月10日撮影の新燃岳 左側、右は中岳、右端の三角形は高千穂峰


新燃岳にはエメラルド色の美しい火口湖があり、ツツジや紅葉時期を中心に多くの登山者で賑わっていました。大噴火後に火口縁まで競り上がった溶岩がさらに大規模な爆発を起こすことが心配されましたが、その後山体の膨張は止まり噴火活動は徐々に低下しました。大相撲の八百長問題が報道され始めた頃です。

新湯から見た新燃岳南西斜面 活動は収まり最近では噴煙は殆ど見られません


火口縁から緩やかに上がる水蒸気


昭和34年に活動した南西斜面に連なる噴火口跡


南側の通称「ウサギの耳」


ウサギの耳付近を拡大表示


ウサギの耳山麓の山火事跡


噴火警戒レベルは昨年10月に3から2に引き下げられていますが、立入規制の継続している新燃岳、獅子戸岳のほか、中岳へも登山ができません。高千穂河原から中岳に通じる登山道は火山礫で埋まっていて、滑りやすくコースも不明なため当分の間は再開できないと報道されています。

中岳付近では天候不良で道に迷うなどして遭難騒ぎも起きています。捜索救助作業で多くの人に迷惑をかけます。火山ガスの危険性もあります。立入規制区域内への登山はやめてほしいものです。

※ 韓国岳、大浪池、高千穂峰へは登山ができます。えびの高原や高千穂河原、霧島温泉郷、霧島神宮、生駒高原、皇子原公園、御池などの観光にもなんら支障はありません。

火山雷を伴い激しく噴火する新燃岳 ウサギの耳付近 2011/01/27 新湯から撮影


霧島一帯は火山活動が生み出した山や湖が連なる景勝地です。新燃岳は3年前の大噴火以前にもごく小さな噴火をしており、そのつど短期間の規制がありました。それでも普段の火山防災で警戒されていたのは新燃岳よりも高千穂峰の「お鉢」の方でした。新燃岳がこれほどの大規模噴火を起こすとはあまり想定されていませんでした。

1月26日は夜半から噴火活動が激しくなり、撮影中も地鳴りが続き足元が小刻みに揺れるようで、夜空を焦がす噴石・噴煙、火山雷はすさまじいものでした。氷点下の寒さも加わり恐ろしさに体が震える一夜でした。
火山活動は人間の考える時間スケールよりもはるかに息の長いものです。これからも霧島連山の様子には目が離せません。
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霧氷の輝く霧島韓国岳 2014/01/10 (鹿児島県)

2014-01-13 11:26:41 | 霧島連山
連休前の1月10日、霧島の冬景色を楽しんできました。最初は2011年1月の大噴火から3年目の霧島新燃岳(右側の山)です。



昨年10月に噴火警戒レベルが3から2に引き下げられましたが、立入規制が継続中で新燃岳はもとより西側の獅子戸岳、東側の中岳にも登ることができません。新湯温泉手前の噴気地帯から撮影したものです。火口の縁からわずかに水蒸気が上がる程度でした。



10時過ぎには山の霧が完全に消え、右上に韓国岳が白く見えています。この日は積雪がなく道路は普通タイヤで通常走行できました。例年ならばチェーン規制の多い時期です。

次は新床展望所から少し上の方で見える韓国岳南西斜面です。



えびの高原にある不動池です。寒さが厳しくなると氷結しますが、まだ湖面はきれいな青色でした。



えびの高原を小林方面に少し下った露天風呂跡付近からの韓国岳です。野生鹿による食害のためか樹林荒廃が進んでいます。近くには鹿の捕獲用柵がありました。



霧氷(樹氷)の輝く韓国岳に上っていきます。標高はえびの高原が1200m、韓国岳は1700mで標高差は500mほどです。観光地でもあり登山路は良く整備され手軽に登れます。それでも真冬は氷点下10度以下となり霧による視界不良で遭難事故も起きています。強風が吹き荒れ展望もないときは入山しないほうが賢明です。積雪後は登山路が踏み固められ凍結しますのでアイゼンがあると安心です。



霧氷は2合目付近から見られました。雲ひとつない青空で日射しにきらめいて見事でした。雪が降り寒さが厳しいときはえびの高原の道路沿いでも霧氷が見られますが、タイヤチェーンが必要です。この日は天候に恵まれて登山口の気温はマイナス4度、南国の日射しは強く午後には霧氷もかなり溶けていました。



上がり始めたのが15時頃だったので山頂までは行かず5合目の手前で引き返しました。

3合目付近から4合目を見上げる


遠景は高速道路えびのIC方面


右手の山は甑岳、左奥は白鳥山


17時過ぎになると霧氷は少しだけ夕日色に染まりました




17時半過ぎに日が沈むとすぐに山路は薄暗くなり急ぎ足で下山。新燃岳噴火で足が遠のき久しぶりの霧島冬景色、帰りの夜道が遠く感じられました。
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霧島秋色 2013/11/15 (鹿児島県)

2013-11-17 18:35:12 | 霧島連山
11月15日の霧島は曇り空が続きました。えびの高原付近の紅葉は終わったので行き交う車も少なくなりました。





えびの高原から北東方向の小林側にある展望台よりも下の紅葉です。落ち着いた紅葉風景なのか冴えないと見るか・・・考え方の分かれるところです。期待したような撮影条件でない場合にテンションが一気に下がるカメラマンがいます。

一緒に撮影していると少し厄介です。愚痴や不満が出始めて撮影の気力をそぐことにもなりかねません。私はこの日も単独行動でしたが、こういうときこそ気持ちを切り替えて、その日、その時の条件を活かして撮影するように心がけています。

次は七折滝の斜め向いにある紅葉です。普段でも午後には日射しが当たりません。横にあった枯れた山桜がなくなり撮影の面白みが減少しています。



私が好きなのは主に次のような画像です。







これらの紅葉は日射しが強いとあまり美しさを表現できません。次はえびの高原を北西方向に下りた白鳥神社です。神社外苑の紅葉は霧島でも有名です。霧島神宮階段横の木と同じくらいに大きなものです。





すぐ横に電柱や電線があり道路向いの山桜や神社の御神木が生長して日射しをさえぎり、年々撮影条件が悪くなっています。

急な下り坂で見通しの悪いカーブですが道路中央に三脚を構えて撮影する人がいました。自身の危険性だけでなく周囲も顧みず迷惑そのもの、カメラマンとして恥ずかしい行為です。



最後の画像は神社近くの白鳥温泉下湯公園の紅葉です。休日は特に入浴客でにぎわいますが平日はゆっくりと撮影を楽しめます。

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花浄土/鹿児島

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