昭和の頃、鹿児島は「桜島、西郷どん、さつまいも」の「3S」に頼り続けてはダメだと言われるものでしたが、令和の時代でも鹿児島のシンボルは桜島です。
11月8日の噴煙 17時32分(日没17時24分)鹿児島市都市農業センターから

桜島から西北西方向、直線約18.5km地点での撮影です。すでに爆発から8分ほどが経過して噴煙柱は左側に傾いています。噴煙の高度は火口上空5500mに達し、マスコミでも大きく取り上げられました。
11月7日 桜島監視カメラ画像 大隅河川国道事務所
鹿児島市野尻町 野尻川 南岳山頂火口西側からの画像

鹿児島市黒神町 黒神川左岸 火口東側からの画像

垂水市海潟 火口南側からの画像

垂水市海潟 国道220号 海潟トンネル南側の降灰状況

国土交通省の大隅河川国道事務所のページから引用して紹介しています。見やすいリアルタイム動画もあり、設置個所も多く桜島監視カメラでは一番わかりやすいと思います。
桜島 噴火回数など
2000年から2019年までの噴火回数 鹿児島地方気象台の資料より


昭和火口は2006年に活動を再開し、2009年夏ごろから活動が活発化しました。その一方で南岳山頂火口からの噴火は殆どなくなりました。
2015年3月27日 昭和火口からの噴火 火口底が浅く小さい噴火も目立つ

年間の噴火回数は1000回を超えていましたが、2015年8月15日に転機が訪れます。当日の気象庁報道発表資料です。
-桜島に噴火警戒レベル4(避難準備)の特別警報を発表-
本日(15日)10時15分に桜島に噴火警報を発表し、噴火警戒レベルを3(入山規制)から4(避難準備)に引き上げました。
桜島では、本日07時頃から島内を震源とする地震が多発しています。
また、桜島島内に設置している傾斜計および伸縮計で、山体膨張を示す急激な地殻変動が観測されており、その変化は一段と大きくなっています。
桜島の伸縮 鹿児島地方気象台火山活動観測資料(2019年9月)より

お盆期間で帰省客も多い中、突然の警戒レベル引上げで緊張が走りましたが、目立った噴火はなく活動は低下。9月1日には警戒レベルが3に引き下げられました。地殻変動との関連は不明ですが、この後噴火回数は減少傾向となり、現在の噴火は全て南岳山頂火口からのものです。
10月下旬からの噴火続きが通常運転の範囲に収まるのか、あるいは活動活発化の前段に過ぎないのか。火山近辺に住む鹿児島県民として気になるところです。
2019年1月27日 昭和火口斜面は新たな堆積物が減り浸食が進行

今回の噴煙高度5500mは突出した数値ですが、噴火活動としてはそれほど大きなものではありません。爆発に伴う空気振動は弱く、噴石の飛散も8合目にとどまっています。単に風が弱く雲もなく観測しやすい気象条件が重なり、高い噴煙高度が観測されただけのようです。
見晴らしの良い日に桜島に渡り、昼間の動画記録でもしようかと考えています。桜島には何度も通いましたが、現在は南岳山頂火口噴火のため、夜間撮影ではよほど大きな噴火がない限り絵になるような写真は期待薄です。
11月8日の噴煙 17時32分(日没17時24分)鹿児島市都市農業センターから

桜島から西北西方向、直線約18.5km地点での撮影です。すでに爆発から8分ほどが経過して噴煙柱は左側に傾いています。噴煙の高度は火口上空5500mに達し、マスコミでも大きく取り上げられました。
11月7日 桜島監視カメラ画像 大隅河川国道事務所
鹿児島市野尻町 野尻川 南岳山頂火口西側からの画像

鹿児島市黒神町 黒神川左岸 火口東側からの画像

垂水市海潟 火口南側からの画像

垂水市海潟 国道220号 海潟トンネル南側の降灰状況

国土交通省の大隅河川国道事務所のページから引用して紹介しています。見やすいリアルタイム動画もあり、設置個所も多く桜島監視カメラでは一番わかりやすいと思います。
桜島 噴火回数など
2000年から2019年までの噴火回数 鹿児島地方気象台の資料より


昭和火口は2006年に活動を再開し、2009年夏ごろから活動が活発化しました。その一方で南岳山頂火口からの噴火は殆どなくなりました。
2015年3月27日 昭和火口からの噴火 火口底が浅く小さい噴火も目立つ

年間の噴火回数は1000回を超えていましたが、2015年8月15日に転機が訪れます。当日の気象庁報道発表資料です。
-桜島に噴火警戒レベル4(避難準備)の特別警報を発表-
本日(15日)10時15分に桜島に噴火警報を発表し、噴火警戒レベルを3(入山規制)から4(避難準備)に引き上げました。
桜島では、本日07時頃から島内を震源とする地震が多発しています。
また、桜島島内に設置している傾斜計および伸縮計で、山体膨張を示す急激な地殻変動が観測されており、その変化は一段と大きくなっています。
桜島の伸縮 鹿児島地方気象台火山活動観測資料(2019年9月)より

お盆期間で帰省客も多い中、突然の警戒レベル引上げで緊張が走りましたが、目立った噴火はなく活動は低下。9月1日には警戒レベルが3に引き下げられました。地殻変動との関連は不明ですが、この後噴火回数は減少傾向となり、現在の噴火は全て南岳山頂火口からのものです。
10月下旬からの噴火続きが通常運転の範囲に収まるのか、あるいは活動活発化の前段に過ぎないのか。火山近辺に住む鹿児島県民として気になるところです。
2019年1月27日 昭和火口斜面は新たな堆積物が減り浸食が進行

今回の噴煙高度5500mは突出した数値ですが、噴火活動としてはそれほど大きなものではありません。爆発に伴う空気振動は弱く、噴石の飛散も8合目にとどまっています。単に風が弱く雲もなく観測しやすい気象条件が重なり、高い噴煙高度が観測されただけのようです。
見晴らしの良い日に桜島に渡り、昼間の動画記録でもしようかと考えています。桜島には何度も通いましたが、現在は南岳山頂火口噴火のため、夜間撮影ではよほど大きな噴火がない限り絵になるような写真は期待薄です。