27日、「あの素晴しい歌をもう一度コンサート」を見に有楽町まで行くことになったので、ついでにすぐ近くにある交通会館に立ち寄り、妻がパスポート更新手続きを行うことにした。残存期間が1年未満であれば、申請書と写真と現に有効なパスポートを提出するだけで比較的簡単に更新手続きができるので、パソコン上で申請書をダウンロードし、あらかじめ記入し、写真はうるさい制約があるので、現地で撮ることにした。平日なので、午後一ならそんなに混まないかなと思い出かけたが、希望的観測は崩れ、書類が揃っているかの確認手続きで約30分待ち、書類の審査では約2時間半待ちという状況であった。掲示板で受付状況が表示されるが、常に180人前後の人がスタンバイしている状況であった。受付窓口が10もないので、受付処理が終わる人数より、新たに受付に来る人数の方が多いようで、スタンバイ人数が少しずつ増えていく印象であった。
都内では、有楽町が一番混み、新宿が比較的すいているらしいが、コロナ明けから海外旅行に出かける人が増え、パスポート発行手続きは新規も更新も連日大混雑ということは認識していたが、まさかいまだに続いているとは思わなかった。都側の担当者は、2~3時間待たせるのも当然だ位のお役所仕事を粛々と続けている印象で、いまだに改善されていないことがよくわかった。サービス改善が進んでいないのも都民を大事にしない小池都政の大きな問題であると感じた。約2時間半待たされたが、何とか無事受付が終了し、コンサートに何とかぎりぎりで間に合ったものの、当初予定していたレストランでの食事はキャンセルする羽目となった。スタッフの態度も、待たせて当然といった感じで、待ち時間を縮めるべくサービス向上に努めようとするサービスマインドは全く感じられなかった。
自分の場合、昨年の10月にスマホによるオンライン申請を区の「スマホよろず相談」の係員に手伝ってもらいやったので、窓口で並ぶようなことは一切無く、スムーズに手続きができた。受け取りに有楽町まで出向いたが、待ち時間は数分であった。オンライン申請の最難関は、スマホによる写真の撮影で、そこさえクリアすれば簡単に申請できる印象であった。コロナ明けからもう1年以上も経っているのに、相変らず、有楽町での受付窓口が大混雑しているということは、便利なオンライン申請を利用している人がまだまだ少ないということであろう。PR不足は否めないし、デジタル大臣は、問題の多いマイナ保険証の強制などは中止し、パスポートのオンライン申請くらいもっとやり易く、促進させることに力を入れるべきであろう。有楽町の会場には、若い人もたくさんいて、昭和時代というかアナログ感満載の風景を見るにオンライン申請がいかに浸透していないかを証明している印象であった。更新だけでなく新規の場合もオンライン申請が可能なはずなので、外務省や東京都はもっとサービス向上に努めるべきであろう。スマホによる申請だと写真代は無料だが、会場にいる写真屋による写真代は高額なので、グルになっている気がして嫌な印象であった。