ふうせんのホームページ

合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

指揮者の知恵

2010-12-05 09:22:16 | 日記

『常に音楽を込める』

まだ曲の演奏ができない中学生に、「ドーレード」というフレーズを吹く中にもと生徒に望んだ首席奏者

ただ楽譜をなぞる演奏にしない。

『オーケストラが一つの生き物になる』

音を奏でているのは一人ひとりの演奏家、演奏家集団が楽譜を超えてまるで一つの生き物のように

渾然一体となって演奏している瞬間にある状態。

『カリスマ』

圧倒的な音楽的説得力、大人数のオーケストラ(そして聴衆)をも巻き込み、動かす力を持つ者。

『耳が開く』

楽譜に縛られていると、演奏は硬直化する。指揮者は動いているものは、止める。止まっているものは

動かす。

 

「音楽は生き物」と言われる。

同じ楽譜での演奏が指揮者によって、演奏者によって、ホールによって、聴衆によって、同じ演奏はふたつとしてない。演奏を建物に見立てたり登山に例えたり、される。

生き物だから、柔軟性も要求される。

それも魅力の一つとなる。

 

指揮者の知恵

藤野栄介

学研新書