高校生の頃、教科書に、「世界史」「日本史」とあった。
「現国」「漢文」「古典」とあるように、不思議に思ったことはなかった。
年表にも、世界の情勢、そのころの日本のできごと。
そういう分け方を当たり前のことと思っていた。
タイトルに惹かれて、読んだ。
自国の歴史と世界の歴史をわけて教育しているのは、珍しいそうな。
「日本史」は「世界史」の一部という認識にならない状況を錯覚させるという。
なんら、異論はない。すぐ納得。
合わせながら、学べば、分けて考える必要はない。
日本史だけでも、一年の期間では、現代あたりまでしか、学べないという事情もあるのか。
鎖国政策を長いこと取り、島国として、隔絶してきた日本の国。
「バンセイ一国」なんていうことも、日本史と世界史は、別物のように、思う一助になっているのかも。
もうすぐ、終戦記念日。
世界史では、どういう風に伝えているのか。
他の国々では、どう教えているのか。
教科書問題の盛んだったんは、過去のこと。
それも、世界史という区分ではなく、日本史として限定していた。
切り分けを好むということもあるのかもしれないが、やり方に関することは、問題にすら上らない。
今後は、その弊害のほうが大きいかもしれない。
世界史は日本史をどう記してきたか
河合敦 監修
青春出版社