市の教育委員会が、市内にある「朝鮮幼初中級学校」(児童数64人)への防犯ブザー無料配布を取りやめていた、そうな。
ブザーは2004年度から、全市立小42校の新1年生に無料で配布。
市内の私立小と同朝鮮学校にも希望を聞いた上で配ってきたとのこと。
今年は市教委が2月に打診、3月上旬に45個の配布希望があったという。
しかし、3回目の核実験を強行した北朝鮮に対する制裁強化決議を行うわれるなどの政治情勢を受けて、「市民から理解が得られない」などの異論が市教委内にあり、学校教育部長の判断で配布中止を決定し、3月28日に同朝鮮学校に伝えたそうな。
それ以外の小学校、約3790個は配り終えているとか。
市教委教育総務課の課長は「市民の意見も受けて、配布するかどうかを再検討したい」と話しているそう。
罪を憎んで人を憎まずという言葉がある。
政治的になにかトラブルがあったとして、保護を受けて当然の、児童の防犯ブザーという性格からいえば、配布されてしかるべき。
マイナス面は、拡大解釈され、プラス面は縮小解釈されるのが常。
だから、こういう決定に対しては、腹立たしく思う。
国同志のトラブルに、子どもを巻き込むのは、おかしい。
栄養失調、飢餓児童の国への制裁措置もだが、こうした図式は、無くなって欲しいもの。
国って、自国の民にも冷たい時があるから、願うほうが甘いのかもしれない。
非力の自分を、目の当たりにさせられると、限りなく落ち込む。
自分にできることは、こうして、発信するくらい。
そして、良い結果になることを祈るだけ。