墓というものは、時代の権力者と、庶民との関係を映しているものかもしれない。
大昔は、一様に、風葬、鳥葬、など、自然にゆだねた。
権力者と庶民の差が大きくなってくると、弔いの形に大きな差が生じた。
集団墓から個別墓へ権力のあるものは、古墳やピラミッドに変わっていったそうな。
今でも、葬儀の規模から、墓の大きさまで、差がある。
庶民でも金持ちは、大きな墓を作る。
一般的には、一坪や半坪ほどの小さな墓に。
団地風の墓所や、ロッカーのようなものまで。
自然葬にも関心が高くなってきているそうな。
墓にも時代が現れる。
古墳とはなにか
松木武彦
角川選書