久しぶりに茅野市の運動公園を散歩した。
陽が緩んできたこの地にも本格的な春がきたようだ。
ここで老人達にポピュラーになっている、マレットゴルフに沢山の人が遊び、林の木々は確実に芽吹いている。
林の立木に看板が貼ってあった。「おねがいです、持って行かないで、ぼくたちのために」リスの絵が描いてある。
必要以上に貪るのが人間、だがこの叫びを上げているのも人間だ。捨てたもんじゃない。
足下にはたんぽぽが咲き、柳が芽を出し、モクレンが蕾をふくらませる。桜はまだ三分咲き。池の水も少しぬるくなってきたようだ。
遠くの山のゆきも少し減ってきている。山国の春はじっと我慢してきたことを一気にはじけさせるような季節である。