路地に止まるお祭りの車
路傍に置いてある神輿
この土日ちょっとした用事があり上京した。峠を越したとは言え都会のアスファルトはまだまだ暑い。早稲田辺りの街角を歩いていたら祭り囃子が聞こえる。路地を覗いてみると紅白の幕を引いた車から音楽が聞こえる。傍らには神輿も置いてある。
祭り好きの私としてはちょっと心が浮き立つ。まだ彼岸前なのでこれは夏祭りか、早めの秋祭りかよくわからない。昼間の事ゆえ参加者もまばらである。揃いの法被で車に乗り込んでいるが、笛も太鼓もなくスピーカーから囃子が聞こえてくる。
車から降り立った面をつけた女性が二人、一礼後囃子に合わせ踊りだす。手振りも、足さばきも見事だ。静かで細かい動きだが無駄がない。相当な手練である。田舎の盆踊りとは違い、きちんとした舞踊になっている。
「都会の祭りだなあ」と感心してその場を離れた。翌日ここだけでなく、都内のあちこちで祭りが行われ、参加者もたくさん出ていた。祭りにしてはどこか抑制的でスマートな雰囲気はいかにも都会的である。
おかめ&ひょっとこ踊りの足さばきも見事