安倍政権が誕生して、円安が進み株価も上がっている。ほんの一部であるが、大企業の給与、賞与を上げる企業もでてきた。
景気は底を打ったかに見え、まずは順調なスタートである。
一方、ガソリンや、小麦、ティッシュペーパーなど生活必需品は軒並み上昇し、ジワジワと生活を圧迫してきている。
冷静にみてみると、資産運用をしている人たちには恩恵が現れ、年金生活、中小企業の給与生活者にはいっそう厳しい状況になってきている。
確か安倍首相はアベノミクス発動の際「額に汗するる者、一生懸命働くものが報われる社会をつくる」と謳いあげていた。現実にはどうか。株や不動産などを所有している資産家が濡れ手に粟の状況ではないか。
経済実態がなんにも変わらないのに、株価、不動産は高騰している。これはバブルではないのか。アベノミクスはバブルの再来を推進しているようにみえる。
歴史を見てみれば、フォード・モーターの成長、ケインズ理論による世界恐慌からの復活、日本の奇跡の高度成長、いずれも中間層の所得拡大・需要喚起、により成し遂げられてきたのではないか。
20年間所得が下がり続けてきたサラリーマン層がデフレの原因ではないだろうか。「生活が第一」と言うスローガンが妙に重みをもって響く。
弱肉強食、競争第一の資本主義、と既得権擁護の官僚主義と正面から立ち向かわねば、アベノミクスは単なるミニバブルで終わってしまうのではないかと、年寄りは繰り言を呟く。皆さんはどう考えていますか?