ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

野生人の寿命

2019年03月08日 | 通信-科学・空想

 私の腰痛はまだ続いているが、筋トレを強めにした去年(2018年)12月から少々良くなっていて、心の状態も良い。さらに、去年夏頃までだったか夜間頻尿が酷かった(2時間置きくらいに小便)が、それも改善して、ここ数ヶ月は夜中小便で起きることがせいぜい1回となっている。ということもあって、このところ睡眠は好調。 

 以上の記述は今年1月中旬の頃。その後、腰痛は時々ぶり返して強い痛みや痺れを感じることもあるが、痛みを感じる時間が短くなるなど全体としては良くなりつつある。
 であるが、夜間頻尿は2月に入って以前の酷かった状態に近い状態となっている。おかげで睡眠もやや不調。ぐっすり眠れていない。頻尿はまた、夜間だけでなく昼間にまで及んでいる。酒飲んでいる時の頻尿はだいぶ前からあったが、最近は酒飲まないときでも頻尿。2時間置きくらいにトイレへ行っている。「大丈夫か俺?」と思う。
 体の不具合はさらに目、肩、頭痛もある。天気の良い日は山林や海辺の散歩に出て、良い空気の中で良い気分に浸っているが、天気の悪い日はほとんど孤独のヤーグマイ(家籠り)、ヤーグマイしている時間の多くはパソコン作業、ブログの記事書き、動植物調べ、薬草調べなどなど。休憩を取るようにしているが、1日7~8時間はパソコン。
 2月中旬、雨の日が多く1日7~8時間パソコンが数日続いた。そのせいで目がとても痛くなり、そのせいだと思うが、頭痛が長く続くようになり、肩凝りが酷くなった。肩を伸ばす運動、回す運動などをすると肩凝り頭痛は軽くなるが、目の痛みがとれない。ということでついに、薬嫌いの私が薬局へ行き目薬を買った。目薬って何十年ぶり。
     

 私も若い頃は薬好きだった。目薬、風邪薬、胃薬など家の常備薬だった。薬嫌いになったのは20数年前、太極拳教室に通い、その後、気功を習い、人間には自然治癒力なるものがあることを知ってから。薬だけでなくサプリメントの類も不要となる。ただ、オロナインとかムヒとか塗り薬は使った。痔持ちであったのと、野良仕事で擦り傷切り傷、蚊だけでない虫刺されも頻繁にあったから。痔は10年ほど前に消えたが、不注意者の私は切り傷擦り傷はよくあり、虫刺されも頻繁なので塗り薬は今でも常備薬となっている。
 塗り薬は10年ほど前までリップクリームも常備薬だった。冬になると唇が渇き、酷い時は皮膚が割れて血が滲んだりしていた。で、リップクリームだったのだが、「唇には本来、自分を守る力がある。リップクリームを使うとその力を失う」と友人に教わり、乾いても、少々切れて痛くなっても我慢していたら、3年後にはリップクリームは不要という唇になっていた。冬になると今でも唇は渇くが、リップクリームは要らない。
     

 科学の力になるべく頼らない、野生人のような生き方をしたいと思い、それで自給自足を目指し、手作業での畑仕事であったが、ほんの5年で腰痛となり、野生人は挫折。畑ができないという時点で私の野生としての人生は終わっている。「動けなくなったら死」というのが野生の掟なのであろう。野生人の寿命は短い。昔の人の寿命が短かったのは、今ほど医療が発達していなくて、野生人に近い生活だったからかもしれない。
 「そうか、だから薬草なんだ」と今更ながら気付く。去年6月から私は薬草の勉強をしているが、「そうか、それは野生人としての俺の本能だったんだ」と気付く。

 記:2019.3.8 島乃ガジ丸


病は心の歪みから

2019年01月11日 | 通信-科学・空想

 300坪の畑を借りて本格的農夫を始めたのは2012年夏、草刈りも耕すのも全て手作業、それから2年も経った頃には腰に痛みを感じていた。「この腰痛、もしかしたらヤバイかも」と思ったのは去年(2017年)の8月、そして、そう心配した通りに11月には「こりゃイカン、ダメだ、畑できない、農夫やめよう」となってしまった。
 当初は、腰痛そのものの痛みによる苛立ちや不安よりも農夫ができなくなったというショック、食物を得られなくなったというショック、「俺はただの穀潰しじゃ無ぇか」という自己卑下と自信喪失によるショックが大きく、生きる元気までも失っていた。
 元気がなくなると体重が急激に落ちていく。酒は飲んでいたが、おそらく食事の量は減っていた。料理する気力は何とかあったが、それを食べる気力が弱っていたのだろう。
 2000年頃まで70キロあった体重を、食事制限と運動(筋トレとか散歩)をすることで減らしていき、10年後の2011年には60キロを切り、その後しばらく56~58キロで推移していた。その体重が自分にとっては適正体重で、体調は良かった。
 しかし、強い腰痛を感じた2017年6月に56キロを切り初め、2018年1月には52キロ台にまで落ちた。「こりゃイカン、痩せ過ぎだ」と食べる量を増やし、3月、現住所に引っ越してから元気も戻って、4月には56~58キロの適正体重に戻った。
     

 300坪の畑を始めた2012年夏から畑仕事に追われて散歩する機会がぐんと減ってしまったが、それ以前は1時間以上の散歩をほぼ毎週末やっていて、時には3~4時間の散歩もあった。その頃、私は元気だった。血圧が時々高くなることはあったが、それも140台で、昔言われていた「正常血圧は年齢プラス90」という数値内であった。便秘は全くなく、下痢も滅多になく、程よい硬さと色の快便が毎朝続いていた。酒も旨けりゃ飯も旨いという快食でもあり、毎晩、7~8時間はぐっすりの快眠でもあった。
 体が健康だと悪いこともあまり思わない。誰かを憎んだり恨んだりすることもない。降りかかる火の粉は払っていたが、そういうのも淡々とやっていた。心身の調子がいいと他人のことなど気にすることもあまり無かったのだと思われる。
 快食快便は概ね続いているが、腰痛で気が滅入った頃から快眠が無くなっていた。それもしかし、体重が増えると共に、去年10月からは概ね快眠となっている。腰痛のせいで天を恨むことがたまにあるが、快眠のお陰で心はのんびり穏やかに過ごせている。
     

 2016年の12月、畑の近くに引っ越した。新居は畑へ歩いて通える場所にあり、車だと5分くらいで行ける。当初はのんびり歩いて通勤しようと予定していたが、畑仕事が間に合わなくてのんびりができなくなった。夜明けには出勤し、家に帰って昼飯食って昼寝して、再び出勤し夕方まで働く、1日10時間労働もしばしばあった。そんな働き過ぎが災いして腰痛になった。のかもしれないが、もう1つ理由があると私は考える。
 新居の大家さんは隣に住んでいて、たびたび私の部屋のドアをノックした。用事はたいてい「これ食べて」という親切であった。差し入れは有難いのだが、昼寝している時起こされる、夜、疲れている時に立たされる、それが次第に私の負担になり、「煩ぇ、疲れているんだよこっちは!」と心が思い、いつか大家さんを憎むようになった。人を憎む、私の心は歪んでいたであろう。その歪みが腰痛を引き起こしたのかもしれない。

 記:2019.1.11 島乃ガジ丸


科学の力の長生き

2018年09月03日 | 通信-科学・空想

 7月31日、長い間グラグラしていて私のイライラの元になっていた左下奥歯1本がやっと抜けて、翌水曜日に歯科医へ行き抜けた痕処理をして貰う。痕処理の他、抜けた後の処理をどうするか、その前に歯のあちらこちらの不具合の処置、その前に歯の汚れ(歯石やらなんやら)をきれいにしましょうとのことで、木曜日金曜日、次の週の月曜日から水曜日、さらに次の週の月曜日(13日)まで歯科医に通う羽目になってしまった。
 これまで永く歯科医へ行かなかったことのツケ、普段のいい加減な歯磨きのツケが回ってきたということだが、7日間で治療費が11000円余もした。しかもまだ、治療が終わったわけではない。「しばらく様子をみたい」と歯医者通いに疲れた私が申し出、医者が承諾して、今後具合が悪くなったら再び診て貰うということにした。
     

 歯科医通いをして改めて我が身の老いを知る。我が身の老いを知って、先輩農夫のNさんやKさんのことを思い出す。NさんもKさんも今年90歳になる。Nさんはもう3年ほど前から畑に来なくなっているが、Kさんは今でも元気、片道1時間はかかるであろう家から畑の往復を歩いて通っている。1人でコツコツ畑仕事をし、あれこれ作物も年中できている。Kさんは声もしっかりしていて、よく笑う人。ヘビースモーカーでもある。
 そういえばNさんも家から畑へは徒歩通勤で、片道30分くらいは歩いていたと思う。Nさんはまた、日曜日には教会(畑から家とは逆方向に徒歩30分以上)へ通っていた。2人のことを考えると「元気で長生きのためには歩くことかなぁ」と思う。
 私も「趣味は?」と訊かれたら「散歩です」と答えるほどであったのに、300坪の畑を始めた2012年夏からは畑仕事に追われて散歩する機会がぐんと減ってしまった。以前は1時間以上の散歩をほぼ毎週末やっていて、時には3~4時間の散歩もあった。
 「そうか」と思う。散歩をしなくなったから足腰が弱り、それで腰痛を患ったのかもしれない。その腰痛、友人の整体師に「マイナス思考が良くない」と助言され、その助言に従ってできるだけプラス思考をするようになった8月初め以降、一時期に比べればだいぶ良くなっている。しかし、それでもまだ時々痛みがぶり返す。3歩進んで2歩下がるような感じで、長い目で見れば良い方向に向かっているが、完治にはまだ遠い感じ。

 その腰痛、病院へ行って診せてはいない。病院を信用していないというわけではない。昔は平均寿命も短かった。それが今や80台、医療の進歩のお陰だと思う。科学の力によって現代人は長生きできていると思う。歯の治療も「レーザー治療」なんて、今まで聞いたことのない治療法をやって貰った。それがどういうものかよくは知らないが、それで私の歯と歯茎が長生きできるなら、これもまた、科学の力による長生きとなる。
 科学の力の長生きは確かにあると思いつつ、ただ、私の腰は時々良い感じになるので、もしかしたら安静にしていれば自然に治るかもしれないとも思っている。腰痛をはっきり認識してから10ヶ月ほど経つが、今もまだ、我が身の自然治癒力に期待している。
 整体師によると、自然治癒力とは体を元の正常な状態に戻そうとする力らしい。それはセロトニンという体内で作られる物質の力が大きく関わっている、セロトニンは良い気分の時に多く分泌されるとのこと。良い気分、私の場合は・・・やはり散歩かな?ブラブラ歩いて植物や動物の写真を撮ること。心にも体にも良い影響を与えるはず。
     

 記:2018.9.3 島乃ガジ丸


薬草生活の経過その1

2018年08月29日 | 通信-科学・空想

 二十四節季によると季節は既に秋、8月7日が立秋だった。それを感じたのか、あれほど煩かったセミの声も15日には消えていた。夏の終わりを告げるジーワ(クロイワツクツク)は概ね秋分の前、白露の頃から鳴き始める。今年の白露は9月8日。それまではまだ暑さに耐えていかねばならない・・・例年なら。しかし今年は、例年なら糞暑い8月後半なのに、相次ぐ台風のお陰なのか幾分涼しい。そういえば今年の7月、8月は例年より涼しく感じた。それもおそらく、台風が続き雲が多かったお陰だと思う。
 例年より涼しい中、先週土曜日(25日)で旧盆行事を無事済ませた。頼まれ仕事(庭掃除やパソコンを使う作業など)がいくつかあって、これからしばらくはそれに集中できる。ただ、沖縄の夏が終わったわけではない。日中の日向はなお激しく暑い。

 私の腰痛は一進一退、6月7月は「退」で、8月になると「進」となり、まだ多少痛みはあるので治ったということではないが、今はだいぶ調子いい。「退」だった頃の6月は血圧も相変わらず高止まりのまま。そんな時に、ブログの相互読者であるコスモスさんから腰痛や高血圧についてのアドバイスがあった。腰痛に効く運動やサプリメントを教えて頂き、高血圧に効く薬草をいくつか教えて貰った。運動については、友人達に教えて貰ったのをやっているので、コスモスさんの助言は遠慮させて貰っている。さらに、
 私は普段食べるものは自然でありたいと思って化学薬品を飲まないようにしている。そのついでにサプリメントの類もほとんど飲んでいない。5月下旬頃、アメリカ在の姉からアメリカ土産の腰痛に効くというサプリメントを貰ったが、ずっと飲んでいない。ということで、コスモスさんに教えて貰ったサプリメントも飲んでいない。
 サプリの代わりに、コスモスさんの助言からヒントを得て「薬草で腰痛を何とか治してみよう」と思い立ち、図書館からその方面の本を借りて勉強し、7月から薬草を摂るようにした。腰については運動、体操、休養、薬草などで、高血圧についても同じく運動と薬草で何とかしてみよう。しばらくは、それでやっていこうと決めた。
     

 薬草と言われるものを7月中旬から摂るようにしているが、その内容は、市販のグヮバ茶やウコン茶などのいずれかをほぼ毎日飲んでいる。晩飯のおかずや晩酌の肴にニガナ、ハンダマ、ヨモギ、ツルムラサキ、シソなどのいずれかを2日に1度くらいは摂取している。そうやって約40日が過ぎた今(8月末)、私の体調はどうかというと、
 ここ数ヶ月ほとんど毎日のように血圧を計っているが、なかなか正常にならない、どころか、時に170を超えることもあった。ただ、8月に入ってからは少しずつ下がっていき、そして、70前後だった脈拍数が私の正常値の60前後に戻った。これは良い兆しだと思う。頻尿のせいもあって夜中に2~3度起きていたのが、夜中に1回だけとか、頻尿小便で起きることのない5~6時間の連続睡眠が8月に入って増えてきた。
 そういったことが薬草のお陰か運動のお陰か判断できないが、薬草の中のどれがいいのかも判断できないが、もうしばらくは運動と薬草を続けて行く気にはなった。
 どの薬草が何に効いているかは、これから徐々に検証していく予定。これまであれこれランダムに摂っていたのを1週間に1種を数回摂るということを続け、5~6種類を5~6週間かけて調べてみる予定。我が身1つの人体実験、どうなるやら。
     

 記:2018.8.29 島乃ガジ丸


鼾は何処へ

2018年06月25日 | 通信-科学・空想

 久々にたっぷり(約1時間)の昼寝をした。先週日曜日6月17日のこと。少しの昼寝はそれまでにもたびたびあったが、そんなに寝たのは何年ぶり・・・いや、「去年だって畑仕事に精出していた頃はたっぷり昼寝していたぜ」ともう1人の自分が気付く。
 いやいや、とまた別の自分、「畑仕事で疲れての昼寝なら、そりゃあ正当な昼寝だ、しかし、今の俺は労働をほとんどしていないぞ、それが何で昼寝?」と問う。「もしかして睡眠不足ということか」と応える。腰痛からうつ状態になった頃はあまり眠れない日もあったが、あまり眠れないといっても3~4時間は眠っていた。新居に越した3月からはまあまあの睡眠がほとんど。ただ、しかし、ぐっすり眠れているかどうかは疑問。

 私には腰痛、歯グラグラの他にも体の不具合がある。頻尿。夜中に小便で起きるということが普通になってしまった。1回は必ず、2回のこともしばしばある。夜中1時前後に小便で起きて、その後2時頃に眠りに入ると5時半頃に小便に立ち、そのまま起床なのだが、睡眠時間としては前後足して6~7時間は眠っているので十分だと思った。
 先日、いつものように夜中小便で起きて、用を足してベッドに戻った時、ふと気付いたことがある。「あっ、そういえば俺最近、鼾をかいていないな」と。以前は、自分のかく鼾で目が覚めるということがしばしばあったのに、いつ頃からか、少なくともここ半年、あるいは1年余、私はたぶん、鼾をかいていない。
 「鼾をかかない=健康」などと、私は単純に考えていない。鼾を連日かいていた、前の前の住まい、宜野湾市我如古のアパートに住んでいた頃、私は元気で、腰痛も歯痛も頭痛も無く、血圧も正常であった。だけど今は、腰痛も歯痛もあり、血圧も高い。

 「何故、鼾をかかなくなったのか?」を考えた。前後足して6~7時間は眠っているのは確かで、それ以上に眠っている日もしばしばある。でも、その睡眠の質が良くないのではないかと考えた。私は、畑仕事を辞めてから体をあまり動かしていない、びっしょり汗をかいていない、つまり、体が疲れていない。家の中で筋トレを少しやっているが、それによる肉体の疲れは、畑仕事に比べると屁みたいなもの。
 深く寝ると体の筋肉が弛緩して舌が喉の奥に引っ込む。すると、喉が詰まって鼾をかくと聞いたことがある。体が疲れていないから睡眠が浅い、睡眠が浅いから鼾をかかないのではないかと考えた。睡眠が浅い→ぐっすり眠れていない、つまり睡眠の質が悪い。
 うつに関する本を読み、ネットでも調べ、私の老人性うつと思われるものは病と言うほどのものではなく、ごく軽症だと判明したが、それでも、朝起きて腰に痛みを感じたりすると今でも気が塞ぐ。その気憂さは、もしかしたら心に元気が無いからではないかと思った。心に元気が無いのは睡眠の質が悪いからではないだろうかと思った。
     

 そういえば、ここ半年、あるいは一年ほど濃い夢をほとんど見ていない。SF的奇想天外な夢を見ていない。このところ見ている夢のほとんどは普通の人、それも多くは身近にいる親戚友人知人たちが出て来る日常の光景の夢ばかり。濃い夢を見ない、これもひょっとしたら睡眠の質が悪いからではないかと疑う。浅い眠りでは現実から逃げられない。眠りが深ければ現実を遠く離れ、感性が異次元へ飛ぶのではないかと思う。
     

 記:2018.6.25 島乃ガジ丸